「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和2年(2020)10月7日(水曜日)通巻第6663号
書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 BOOKREVIEW
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「自分だけが巨大化する癌細胞の略奪行為には際限がない」
軍拡、勢力拡大、資源争奪などに狂奔する中国の浅ましさ
林建良『中国癌との最終戦争』(勉誠出版)
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あらゆる疫病の元凶はシナ大陸からである。不衛生、毒性の土壌、不潔な住民。毒素の強い食べ物、汚染された河川。疫病をつねに培養してきたうえ、それを諸外国へ輸出してきた。武漢ウィルスの前にもアジアをどん底に叩き込んだSARSがあった。
中国国内でとどまってパンデミックとならなかった奇病など枚挙に暇がない。疫病大国=シナである。
著者の林建良さんは医師である。
ゆえに医学の見地を取り入れながら、人類の敵でもある中国共産党の生物兵器に関しての知識が専門的である。
その訴えたいところの要旨を掲げると、「正常な細胞間には自分に必要な栄養だけを摂取するという共存共栄の秩序がある。癌細胞はその共存共栄の考えを持たない。(だから中国共産党は癌なのだ)」
しかも悪性の癌細胞ほど拡散速度が、その伝染速度がはやいため、周囲の正常な細胞をも食い荒らして生存する。つまり「自分だけが巨大化する癌細胞の略奪行為には際限がない。軍拡、勢力拡大、資源争奪などに狂奔する」中国の様はまさしく悪性の癌である。
そしてアメリカは、この悪性癌を取り除く決意をした。日本は悪性の癌の拡大にさえ、まだ気がついていない。
さて本書の随所にさりげなく挿入されている逸話に評者(宮崎)は注目した。
たとえば人民元という自国の通貨を信用していないのは共産党の幹部達だが、子女を欧米へ『留学させ』、賄賂で得た金を香港でロンダリングしてケイマンなどのタックスヘブンへ送り、欧米に怪しげな会社を作り、しこため金を貯め込む。自分さえ良ければ国家がどうなろうが、ほかの民衆が明日飢えて死のうが「関わりのねぇことでござんす」。
習近平の自宅には3億4000万ドルのキャッシュがあると『ブルームバーグ』は、2012年6月29日に報じた。
習の娘はハーバード大学へ留学したが、『身元保証人』はエズラ・ボーゲルだった。『海外逃亡した政府高官は二万人以上にのぼり、不正に持ち出したお金は10兆円を超えているという』(34p)。
中央委員の92%の直系親族が欧米の国籍を取得している。
「中国の省部級幹部の子女のうち75%が英国の永住権あるいは米国籍を所有しており、孫の代になるとその91%が米国籍」だ。
ブッシュ・ジュニアの三男はニール・ブッシュ。
香港に於ける中国のやり方を擁護し、制裁するトランプ政権を批判するというパンダ・ハガーぶりを示したが、かれはハニートラップニ引っかかったばかりか、江沢民の息子が64億ドルの資金で設立した「上海総合投資公司」の重役に迎えられ、200万ドルの株を貰った(124p)。
バイデンの息子のハンターと、そっくりのパターンである。
読み終えて、シナの暴虐を改めて思った。
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