去る10月7日、台湾では五指山軍人墓地(國軍示範公墓)において李登輝元総統のご遺骨をお墓に納める埋葬式が行われました。この日に合わせて福岡では、仏壇仏具販売を手掛ける株式会社はせがわの長谷川裕一・相談役、松尾新吾・九州電力特別顧問、石原進・JR九州特別顧問が発起人となり、台北駐大阪経済文化弁事処福岡分処の陳忠正処長の呼び掛けにより、ホテルオークラ福岡において「李登輝元総統を偲ぶ会」が開かれました。会場には500人ほどが参集し追悼の思いを新たにしたそうです。下記に「NetIB News」の記事をご紹介します。
会場では、廣瀬勝編『李登輝と九州』(日本李登輝友の会熊本県支部発行、集広舎発売、10月7日刊)も販売されていたそうです。
編者の廣瀬勝氏は本会理事で熊本県支部長をつとめ、陳忠正処長から8月下旬に本書出版を持ち掛けられ、10月7日の「偲ぶ会」に間に合わせたいという希望を聞き、約1ヵ月しかないにもかかわらず、原稿や写真集めなどに全力で取り組み、なんとか間に合わせることができたという経緯(いきさつ)のある本です。
本書は、たくさんの写真とともに、李登輝元総統の沖縄や熊本におけるご講演のすべてを収録し、謝長廷・台北駐日経済文化代表処代表が「刊行に寄せて」を寄稿するとともに、辻井正房・副会長や松浦正人・理事、吉田信解・理事、大矢野栄次・理事(福岡県支部長を兼任)、常務理事を兼任する柚原正敬・事務局長など本会役員も寄稿しています。
・李登輝さまの尊いご人徳を偲び、謹んでご冥福を祈ります 松浦正人(第19代全国市長会会長)・沖縄に走った「尖閣発言」の衝撃 柚原正敬(日本李登輝友の会事務局長)・李登輝元総統を石垣島にお招きして 吉田信解(埼玉県本庄市長)・李登輝氏の思い出と台湾 大矢野栄次(久留米大学教授)・李登輝元総統をしのんで 辻井正房(日本李登輝友の会副会長)
近々、早川友久氏の新刊『総統とわたし』、林建良氏の新刊『中国癌との最終戦争』と合わせ、本会推薦図書の「取扱い図書」として廉価でご案内の予定です。
—————————————————————————————–台湾の元総統・李登輝氏を偲ぶ会が福岡で開かれる【NetIB News:2020年10月8日】https://www.data-max.co.jp/article/38012
10月7日、7月に逝去した李登輝台湾元総統を偲ぶ会がホテルオークラ福岡で開かれた。この偲ぶ会は、仏壇仏具販売・(株)はせがわの長谷川裕一相談役、松尾新吾九州電力特別顧問、石原進JR九州特別顧問が発起人となり、台北駐福岡経済文化弁事処の陳忠正総領事とともに呼びかけたもの。
駐福岡台北経済文化弁事処によると、李元総統の逝去時に関係者から同人を追悼する機会を設けてほしいとの要望が寄せられており、東京・大阪では実施できたものの、福岡では諸事情により実施が見送られていた。
今般、10月7日の台湾での李元総統の葬儀に合わせて、福岡でも「偲ぶ会」を開くということになった。
新型コロナウイルス感染防止のため、参列は事前招待・予約のみとされており、李元総統と親交のあった九州内外の政財界関係者ら約500名が最後のお別れを行った。
また、会場では李元総統と九州とのエピソードなどを取り上げた『李登輝と九州』(集広舎)が発売されており、多くの参列者が買い求めていた。緊急出版のため、書店に並ぶのは後日となるが、李元総統と九州との縁(最後の訪問は2009年熊本)について興味のある方は手に取ってみてはいかがだろうか。
【茅野 雅弘】
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