中央通信社は、郭台銘氏の総統選出馬断念を伝える記事で「総統選出馬には、政党推薦方式と署名方式の2通りがある。政党推薦方式で立候補するには、直近の総統選または立法委員(国会議員)選で当該政党の候補者の得票数合計が有効投票数の5%以上であるのが条件で、これを満たしているのは、民進党、国民党、親民党、時代力量の4政党。署名方式で立候補する場合、11月2日までに28万384人分の署名を集める必要がある」と伝えている。
新党「喜楽島連盟」は2016年の総統選と立法委員選のダブル選挙ではまだ政党ではなかったため、呂秀蓮氏は11月2日までに28万384人分の署名を集めなければ出馬条件は整わない。その他にも、中国国民党の王金平・前立法院長も出馬を模索しているといわれている。
—————————————————————————————–総統選、呂秀蓮元副総統が出馬表明=台湾独立派新党が推薦【中央通信社:2019年9月17日】http://japan.cna.com.tw/news/apol/201909170005.aspx
(台北 17日 中央社)呂秀蓮元副総統(75)は17日、来年1月の総統選に出馬する意向を表明した。与党・民進党より強い独立志向を持つ新党「喜楽島連盟」の推薦を受けた。呂氏は会見で、民進党と最大野党・国民党の対立に嫌気が差している人は多いとし、人々は独立した自由で民主的な有権者でありたいと願っていると訴えた。
総統と副総統をペアで選ぶ総統選。呂氏は、彭百顯・元南投県長(70)と手を組む。7月に発足したばかりの喜楽島連盟は政党推薦方式で候補者を擁立する条件を満たしておらず、両氏は署名方式での立候補となる。この日は、署名集めの開始を届け出る締切日で、呂氏は彭氏と共に中央選挙委員会(選管)を訪れ、手続きを行った。
(葉素萍/編集:楊千慧)