台湾民意基金会は1991年から同じ世論調査をしており、「台湾独立」支持は蔡英文氏の総統就任式があった2016年5月の51.2%に次ぐ高い支持。「両岸統一」支持は李登輝氏が民選総統に当選した1996年の14%を下回るもっとも低い支持率だった。
下記に、調査を開始した1991年、李登輝氏が民選総統に当選した1996年、中国国民党の馬英九氏が総統に当選した2008年、民進党の蔡英文氏が総統当選の2016年5月、民進党が統一地方選挙に大敗した2018年11月の翌月、「一国二制度」による台湾統一を訴えた習近平演説が行われた今年1月、そして蔡英文氏が民進党の総統候補者となった6月の世論調査の結果をご紹介したい。
台湾の人々の意識の変化がよく分かり、特に近年の傾向として「台湾独立」支持が根強く、中国との統一を支持する声は25%を超えることはなく、習近平の演説も影響したようだが、大きくは香港のデモの影響により支持率が低下したことが読み取れる。
・1991年 台湾独立:12.5% 現状維持:25.3% 両岸統一:45.3%・1996年 台湾独立:20.5% 現状維持:53.2% 両岸統一:14.0%・2008年 台湾独立:38.5% 現状維持:26.7% 両岸統一:17.0%・2016年05月 台湾独立:51.2% 現状維持:24.6% 両岸統一:14.9%・2018年12月 台湾独立:35.1% 現状維持:29.2% 両岸統一:23.8%・2019年01月 台湾独立:47.5% 現状維持:18.5% 両岸統一:22.7%・2019年06月 台湾独立:49.7% 現状維持:25.4% 両岸統一:13.6%
◆財団法人台湾民意基金会:2019年6月「新形勢下的2020台灣總統大選」 https://www.tpof.org/%e7%b2%be%e9%81%b8%e6%96%87%e7%ab%a0/2019%e5%b9%b46%e6%9c%88%e3%80%8c%e6%96%b0%e5%bd%a2%e5%8b%a2%e4%b8%8b%e7%9a%842020%e5%8f%b0%e7%81%a3%e7%b8%bd%e7%b5%b1%e5%a4%a7%e9%81%b8%e3%80%8d/