平成29年秋の叙勲で、金美齢先生が旭日小綬章を受章されました。
日本と台湾の関係構築に尽力した功績による叙勲ということで、本会からも心よりお祝い申し上げます。
「日テレNEWS24」では、今回の受章を受けて、金先生のインタビューが掲載され「私は2つの祖国を持っていると思っていますから、日本と台湾という。仲良くできたらいいなって、ずっと思っていますんで、ずっとずっと。(今回受章したのは)まっとうに生きていたことが認められたということでしょうかね」などと喜びの声を伝えています。
「日テレNEWS24」に掲載されていた動画がYouTubeでご覧になれます。下記から。
◆日テレNEWS24:秋の叙勲の受章者発表 旭日中綬章に江本孟紀さん(17/11/03) https://youtu.be/7-RWdUq6sqg
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よく知られているように、金美齢氏は台湾独立建国運動の活動家。故王育徳氏(明治大学教授)が台湾民主化運動を日本で推進するため1960年に創った「台湾青年社」に1962年に加わって以来、反政府ブラックリストに載って政治難民となり、2年後に同じ台湾独立建国運動の同志だった故周英明氏(東京理科大学名誉教授)と学生結婚。
大学院生のときから、聖心女子学院、東京女子大学、東京理科大学、フェリス女学院大学の講師を歴任、早稲田大学では1996年3月まで20年以上にわたって英語教育に携わりますが、李登輝氏が総統時代の1992年(平成4年)になってブラックリストから削除されるまで31年もの間、台湾に帰ることが許されませんでした。
1993年からはテレビにも出演するようになり、歯に衣着せぬ発言で一躍その名が知られるようになりました。2000年には陳水扁氏が総統に就くと総統府国策顧問に就任。しかし、中国国民党の馬英九氏が総統に就いた翌2009年に日本に帰化しています。
台湾青年社の後身の台湾独立建国聯盟日本本部(王明理委員長)は、黄昭堂氏、許世楷氏、周英明氏、黄文雄氏などそうそうたる方が委員長に就いていますが、黄昭堂氏は2000年に金美齢氏とともに総統府国策顧問に就いています。また、許世楷氏は2004年に台北駐日経済文化代表処代表(駐日大使)に就任し、その前任者は台独聯盟中央委員だった羅福全氏でした。
2016年秋に羅福全氏が旭日重光章、2017年春に許世楷氏が旭日重光章をそれぞれ受章し、今秋は金美齢氏が旭日小綬章を受章するという栄に浴しています。
また、台湾独立建国聯盟日本本部中央委員の林建良氏は本年6月、台湾政府から「二等華光専業奨章」を授与されています。本年6月4日、全日本台湾連合会の創立式典に合わせて授章式が開かれ、謝長廷代表から勲記と勲章を授与されています。
◆金美齢の公式ホームページ:http://www.kin-birei.com/[11月1日]
このたび名誉ある章をいただくことを内示されました。 そこでみなさまにお願いがございます。 一切のお祝い(祝電を含めその他一切)をご遠慮させていただきたく、お願い申し上げます。 生活の簡素化に努めておりますので、ご理解のほど、よろしくお願いいたします。