白色テロ時代再来
苗栗県長の疑惑が証明されれば政権は崩壊する?
〔台湾の声ニュース 2013.8.28 多田恵〕
苗栗県大埔の土地強制収用の問題で、県長・劉政鴻(中国
国民党)の権力の濫用が指摘されている。
この問題は、劉政鴻への度重なる抗議のみならず、内政部
へのデモへと発展している。
そして、苗栗県の公務員に何人も不審死が出ていることが
あらためて注目されるようになった。
最近明らかになって、白色テロの再来かと世間を驚かせて
いることは、土地の強制収用について抗議する学生たちを
、中央の警政署が「列管」つまり監視対象リストに加えた
ことだ。
この措置は、「民主化」以降は暴力団などへの監視に用い
られているものだ。これにより、地元警察による家族への
圧力、「教官」と呼ばれる学校に派遣された軍人から本人
への圧力、そして治安機関による電話の盗聴などが可能に
なる。
裏を返せば、学生たちによる、劉政鴻への平和的な抗議が
、馬政権を転覆させる危険性があると、政権が認めたとい
うことになる。
苗栗県長の公権力を濫用した土地強制収用の受益者が暴か
れることは、馬政権にとっても都合が悪いのである。
なお馬政府による、このような民主・自由への冒涜は、日
本人に対しても行われている。台湾独立を支持した田邊憲
司氏、尖閣諸島の日本の領有権を主張した新潟の水野氏が
台湾への入国を禁止されているという。