「NHKのど自慢in台湾」で現出した日台感動の交流情景

メルマガ版「台湾は日本の生命線!」より転載

「NHKのど自慢in台湾」で現出した日台感動の交流情景/「JAPANデビュー」が何をしでかしたかを考えよう

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「NHKのど自慢」の台湾公演(NHKのど自慢in台湾)が十月二十九日に放映された。これは二日に台北の国父記念館で収録されたもの。

台湾では「日本の音楽は、世代に関係なく受け入れられている。のど自慢の出場には年齢制限がなく、また毎週日本各地で収録されることから、台湾では日本文化や日本観光の好きな大勢の人々はこの番組を知っている」(自由時報)そうだ。

そこで千四百八十組もの応募があった。これは海外公演としては、従来最高のブラジル・サンパウロ公演の六百七十四組をはるかに上回っている。そして出場を果たしたのは二十五組。現地在住の日本人もいたが、多くは台湾人の老若男女だった。

収録の翌日、台湾外交部(外務省)の亜東関係協会は「在日華僑の努力の結果、開催された」とメディアに語っている。つまり今から七、八年前に行われたNHKへの台湾公演要請の署名活動の成果だと言っているわけだが、実際には運動の中心人物は華僑(中国人)ではなく台湾人だった。それから、この運動を推進した中心は台湾を支持する多くの日本人だった。特に日本語や日本の歌に親しむ台湾の老世代には、彼等の大好きなNHKのど自慢を現地で楽しんでいただきたいとの日本人の台湾人への友情が強く働いていた。

ちなみにこの署名運動を推進した人々の多くは、のちの「JAPANデビュー」問題で、NHKへの抗議運動に参加している。それはそうだろう。あの番組は親日的な台湾の人々をあたかも反日であるかのような印象を視聴者に押し付けたのだから。台湾の親日感情に大きく支えられている日台関係を敢て傷つけるかのように。

さて二十九日に放映された台湾公演だが、これは本当に素晴らしかった。

台湾の人々が日本語で日本の歌を歌う姿に、私は涙を禁じ得なかった。台湾へ出かけ、現地の人々の日本への温かい気持ちに感動したことのある人なら、こうした気持ちは理解できると思う。

また日本人の出場者が、台湾への親しみを語り、あるいは東日本大震災への台湾人からの支援にお礼を述べるなどしたのも、とてもよかった。きっと台湾の視聴者は喜んでくれたはずだ。

聯合報はこう書いている。

「国父記念館に集まった二千人の観客は、合格した出場者とともに笑い、鐘を鳴らされ引き下がる出場者とともに泣いた。製作スタッフは『会場は日本の会場より明るく、温かい空気が充満していた』と語っていた。放送されるのは、まさに台湾と日本の人々の情誼を描いたドキュメンタリー番組だ」

この論評には私も深く同意したい。日本人と台湾人が一緒になれば、このように感動的な情景は現出するのである。

しかしこの日台の感動的な、そして尊い情誼を、まるで日台離間を狙う中共の指図を受けたかのように否定しようとしたのが、同じくNHKが放送した「JAPANデビュー」なのだ。

この歴史捏造番組を巡る一万人集団訴訟はなお継続中であり、それを有利に進めるべく、従来拒否してきたのど自慢台湾公演を急遽開催したのではないかと疑う台湾メディアの報道も見られたが、私は「のど自慢台湾公演」の放送を機に、「JAPANデビュー」が友邦、盟邦であるべき台湾に対し、あるいは日本と台湾との友情関係に対して、いったい何をしでかしたのかを、NHKの会長以下、全職員に考えてもらいたいと思う。


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