青山 登
外国人参政権・夫婦別姓について警戒する声が強く自由民主党も
今回の参議院議員選挙では正式に反対することを表明した。
油断ならない状況ではあるが反対の声もそれなりに力強いので、
阻止の力を結集・持続していくことが大切だと思う。
一方、日本解体でもっとも成功しつつあるのが平成の年号の排除
ではないか。いままで年号を使ってきた企業などが急速に西暦を用い
始めている。
日本人は「グローバル」とか「地球市民」をなにかありがたいと思う
性癖があり、ことの是非を論じないで「時の流れ」といえばそれで
聞き手を黙らせられると思っている。年号などは古いのだといわれる
と年号を使い続けたい人も怯んでしまう。
テレビの番組を見ているとメディアでは年号で覚えているはずの
生年月日さえも西暦に直しているが、出演者への強制が働いている
ような気がする。
保守の論壇となっているメディアでも年号を主として用いているのは
「産経新聞」と「正論」だけになっているようだ。「諸君」もあるときから
そうなっていた。「諸君」は保守を装っただけの雑誌だったと識者から
喝破されているが、私も「紳士と淑女」というコラムの不敬さに不快感を
覚え廃刊の数年前から諸君の購読は止めていた。
いまも、左翼でないだけの地球市民的雑誌が保守を装って結構
活躍しているように思う。
今回の参議院宣で驚いたのは自由民主党の参議院選挙の
パンフレットである。年号は括弧書きさえもされていなかった。
中国の李鵬前首相は、首相だった李鵬氏は平成7年、豪州を訪問
したおり、ハワード豪首相に、「日本など20年も経ったら、この地球上
から消えてなくなる」との発言をしたといわれているが、事実とすれば
その予言は実現しつつあるような気がしてならない。20年後とは
平成27年、あと5年である。