日台航空便、JALとANAが運航へ

【11月2日 NNA】

 日本交流協会と亜東関係協会は1日、日台航空協定の改定について合意、調印した。こ
の中で、これまで日台路線の運航を担ってきた日本アジア航空(JAA)とエアーニッ
ポン(ANK)に代わり、日本航空インターナショナル(JALI)と全日本空輸(A
NA)の同路線就航で合意。これによりJALIとANAは今後、グループ企業のJA
AとANKの業務を引き継いで、日台線を運航することになる。

 国土交通省航空局によると、協定改定は即日から有効となった。JAAからJALI
への業務の引き継ぎについて、日本航空(JAL)は、来年4月以降速やかに実施すると
している。

 このほか、日本のエアラインの日台線定期便の運航について、従来の2社から3社まで
拡大された。3社目はエアカーゴ限定で、日本貨物航空(NCA)が認可を取得した。N
CAは来年中は週2便まで、2009年は同3便までの運航が可能となる。

 台湾側エアラインの定期便運航については、現在の中華航空(チャイナエアライン)、
長栄航空(エバー航空)の2社のままだが、チャーター便の運航は4社まで認められるよ
うになった。新たに遠東航空(ファーイースタン・エアー・トランスポート)と復興航
空(トランスアジア・エアウエイズ)が日台チャーター便を就航できる。

 また台湾のエアラインの定期便を、現行の8路線から10路線へと拡大。新たに台北〜小
松、台北〜宮崎が認可された。さらに台北〜大阪線での以遠権が認められ、台北〜大阪
〜ロサンゼルス・シアトル線に拡大して運航できるようになった。

■子会社運航の歴史に幕

 日台の航空路線は、1972年の日中国交正常化に伴い一時途切れた。ただJALは75年
からグループ企業のJAAを通じて、ANAは94年にANKとして日台路線を再開して
いた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071102-00000010-nna-int