センターの17日午後1時の発表によると、17日までに126人が死亡(高雄県:66人、台南県
:28人、屏東県:16人、南投県:6人、嘉義県:6人、彰化県:3人、雲林県:1人)、60人
が行方不明となっている。
また、南投県、嘉義県、高雄県、屏東県における31の中学校と小学校では、21校が土石
流に埋まり、10校は交通が確保されていないため、9月の新学年度を迎えられない状態だ
という。
さらに、高雄県政府は16日、村全体が土石流で埋まったとされる高雄県甲仙郷小林村で
行方不明になっている人数は491人と明らかにしている。
日本政府は8月11日、台風8号(モーラコット台風)による台湾の「八八水害」に対する
人道的支援として、(財)日本交流協会(畠中篤理事長)を通じて、台北事務所(駐台湾大
使館に相当、齋藤正樹代表)から亜東関係協会(彭栄次理事長)に緊急無償資金協力とし
て1,000万円の支援をするとともに、必要な援助を要請した。
そして昨17日、被害が拡大していることに鑑み、「総額1億円を上限とする緊急支援を
追加的に実施」した。その内訳は、5,000万円は緊急無償資金協力とし、残りは18日に事
前調査チームを現地に派遣してニーズを把握して専門家チームの現地派遣や緊急援助物資
の供与に当てるという。下記に日本交流協会台北事務所が発表した文面をご紹介したい。
本会が8月12日から行っている「お見舞い募金」にも続々と義捐金をお送りいただいて
いる。この義援金は、台湾政府や台湾駐日代表処に送らず、被害が深刻な被災地である高
雄県、台南県、屏東県などに直接お送りする予定だ。
馬英九総統が謝罪したように、このたびの台湾の「八八水害」は人災の要素も少なくな
くないのだが、苦しんでいるのは台湾の人々だ。復興のためのご支援のご協力をよろしく
お願いします。 (編集部)
台湾の台風災害に対する緊急援助について
【8月 17日 日本交流協会台北事務所】
1.日本政府は、台風8号(モーラコット)により台湾において多数の死傷者を含む甚大
な被害が発生していることに対応するため、先般、交流協会を通じ台湾側に対して1000
万円の緊急無償資金協力を実施する旨を発表したところですが、その後の被害の拡大を
踏まえ、人道的な観点から、総額1億円を上限とする緊急支援を追加的に実施すること
としました。
2.具体的には、本17日、5000万円の緊急無償資金協力を行うことを決定した他、18日に
は現地のニーズを適確に把握し、関係当局との意見交換を行うためにJICA(国際協
力機構)の事前調査チームを台湾に派遣します。その報告を踏まえ、専門家チームの現
地派遣や緊急援助物資の供与を検討することとしました。