台湾の台風8号(モーラコット)による甚大な災害に対して、日本は世界に先駆け、8月
11日に緊急無償資金協力として1,000万円の支援をするとともに、必要な援助を要請、8月
17日には、被害が拡大していることに鑑み1億円を上限とする緊急支援を追加実施していま
す。また、日本の多くの自治体や団体などからも義援金が寄せられています。
台北駐日経済文化代表処の発表によると、これまでイオングループ(8月18日)、日本
財団(8月19日)、新潟県(8月21日)、福島県(8月25日)、中央大学学員日華友好会(8
月27日)、霊友会(8月27日)、岩手県(9月1日)、全日本仏教会(9月2日)などとなっ
ていて、在日台湾人団体や個人からも多くの義援金が届いているといいます。
昨日は宮城県・栗原市の東京事務所所長と宮城県日台親善協会の相沢光哉会長(日本李
登輝友の会理事、宮城李登輝友の会副支部長)らが台北駐日経済文化代表処を訪れ、義援
金を届けました(下記参照)。
ちなみに、本会が8月12日から行っている「台湾八八水害お見舞い募金」は9月2日現在、
募金総額は677万2200円となっています。募金活動は、東京や愛知、青森、高松などでは
街頭でも行われています。ご協力いただいた方々に、この場を通じて深く御礼申し上げま
す。
なお、この募金は、台湾駐日代表処や台湾政府を通さず、被害のひどい高雄県、台南県、
屏東県などの県政府と本会は交流がありますので、責任を持って県政府に直接お送りする
予定です。
(日本李登輝友の会事務局長 柚原 正敬)
宮城県・栗原市・宮城県日台親善協会が台湾の台風災害に義援金を贈呈
【9月2日 台湾週報】
http://www.taiwanembassy.org/JP/ct.asp?xItem=107183&ctNode=3522&mp=202
9月1日午後、宮城県東京事務所の今野光則・所長ならびに同所職員2名、宮城県日台親
善協会会長の相沢光哉・宮城県議会議員、宮城県栗原市の白鳥貞夫・企画部次長が台北駐
日経済文化代表処を訪れ、台湾の台風8号(モーラコット)被害に対する慰問の言葉と共
に、宮城県からの義援金150万円、佐藤勇・栗原市長からのメッセージならびに栗原市か
らの義援金50万円、宮城県日台親善協会からの義援金10万円がそれぞれの代表から馮寄台
・駐日代表に手渡した。
相沢会長は「昨年、岩手・宮城内陸地震の時には許世楷・前駐日代表が宮城県に慰問に
来ていただいた。今回の台風8号による台湾の被害に我々は心を痛めており、昨年ご心配
いただいたことへの感謝の気持ちの万分の一にもならないが、我々の気持ちを代表し、宮
城県ならびに栗原市と共にお見舞いにうかがった」と述べた。
今野所長は「今回の台風8号により台湾が甚大な被害を受けたことに対し、心からお見
舞いを申し上げある。また、亡くなられた方々に対し哀悼の意を表すると共に、被災地の
早期復旧により被災者の皆様が1日も早く元の生活に戻れるよう祈っている」とあいさつ
した。
馮駐日代表は、慰問に訪れたそれぞれの代表に深い感謝の意を示すと共に、「台湾は8
月8日に台風8号により被害を受け、日本政府からは各国の中で最も早く緊急援助金1,000
万円をいただき、その一週間後には被害の深刻さから、さらに1億円の緊急追加支援をし
ていただき、国際協力機構(JICA)からも関係者派遣の協力をいただいた。日本政府
をはじめ日本の民間の方々からも心を寄せていただき感謝している」と語った。
相沢会長はさらに「現在、宮城県を訪れる外国人旅行客の中で台湾からの旅行客がトッ
プであり、エバー航空の直行便も台北−仙台間を飛んでいる。日台関係は未来永劫大切に
していかなければならず、日台親善協会は民間団体ではあるが、日台友好のために頑張っ
ている」と強調した。
また、今野所長からも「宮城県にある東北大学は理系の優れた大学だが、台湾からも多
くの留学生が同大学に在籍している。さらに、宮城県国際経済振興協会と中華民国工商共
進会とは『国際協力協定』も結び交流を行っており、台湾の企業と宮城県および東北大学
による産・官・学協力も行われている」と紹介した。
馮駐日代表も「私は駐日代表として着任し1年近くになるが、台日間には特別かつ密接
な関係があると実感した」と語った。