李登輝元総統の2009来日報道一覧[2]

*URL添付は写真掲載の報道。

李元総統 台湾との連携強化を
【9月5日18:36 NHK】
動画 http://www3.nhk.or.jp/news/t10015316731000.html

 昨日から日本を訪問している台湾の李登輝元総統は、5日、都内で講演し、日本の新政
権の外交政策について、「中国と節度ある交流をするとともに、独立した存在としての台
湾との連携強化に取り組んでほしい」と要望しました。
 台湾政界の重鎮として今も影響力を持つ李登輝元総統は、5日午後、都内で講演し、今
回の衆議院選挙で民主党が勝利し政権交代が行われることについて、「日本で政権交代が
定着するかどうかは、新政権が国民から評価される政治を行えるかどうかにかかっている」
と述べました。そのうえで、新政権の外交政策について、「日本とアメリカの協調路線を
基軸に、中国と節度ある交流をするとともに、独立した存在としての台湾との連携強化に
取り組んでほしい」と述べ、新政権に対し、台湾との関係を重視するよう要望しました。
 李元総統の日本訪問をめぐっては、中国外務省が4日に談話を出し、「日本政府が台湾
問題における約束を守り、問題を適切に処理してほしい」として、日本政府に対し、李元
総統による台湾の独立を目指す政治的な活動を認めないようけん制しています。

李登輝さん、鳩山政権に「対米中で堂々たる外交を」
【9月5日20:02 読売新聞】

 来日中の台湾の李登輝元総統(86)は5日、都内の講演会で、民主党新政権について、
「日本が国際社会から一層の尊敬を受けるような外交を期待する」と述べ、米国と中国を
相手に「堂々たる外交」を展開するよう滑らかな日本語で注文した。
 李氏は「米国への無条件の服従や、中国への卑屈な外交は世界第2の経済大国の日本に
そぐわない」と述べた。
 民主党は外交面で中国などアジア重視の姿勢を示しているが、李氏は「日米協調路線を
基軸に中国と節度ある交流を行うべきだ」と注意を促した。
 近く発足する「鳩山政権」には祝意を表し、2大政党制の定着に期待を示したが、官僚
主導や議員世襲制など従来の日本型政治を批判し、新首相に「強い指導力」を求めた。さ
らに、日本の安全保障のためとして、「独立した存在である台湾との連携」も求めた。

「中国とは節度ある交流」 台湾の李元総統が講演で民主政権に注文
【9月5日20:28 産経新聞】
http://sankei.jp.msn.com/world/china/090905/chn0909052037005-n1.htm

 来日中の台湾の李登輝元総統は5日、東京・内幸町の日比谷公会堂で、「この国に誇り
と希望を」をテーマに講演した。この中で李氏は、政権交代を実現した民主党に祝意を示
す一方、日本は明治維新以来、「最大の政治改革が必要である」と強調。政権交代の成否
は、「鳩山(由紀夫)民主党政権が国民から評価される政治を行えるかにかかっている」
と述べた。
 李氏は講演冒頭、今後の日本が二大政党制を定着させ、抜本的な政治改革を実現するた
めにも、次期政権は重大な責任を負うとの認識を表明。台風8号への対応が遅れて世論の
突き上げを受ける台湾の馬英九政権の現状も念頭に入れながら、「新しい総理が国民の幸
福を第一に考えるようにと申し上げたい」と述べた。
 李氏はさらに日本の外交問題に触れ、「国際社会から尊敬を受けるような外交政策を展
開するよう期待する」と述べた。その上で、主体性を前提に日本は日米協調路線を基軸と
すべきだとの認識を示し、次期政権には中国と「節度ある交流」を望むと注文をつけた。
日台関係については、台湾を「独立した存在」と表現して、中国とは区分した形での連携
強化を求めた。
 また、日本の政治的行き詰まりを打開する方法として、幕末の志士、坂本龍馬が起草し
た新国家構想「船中八策」を引きながら、民主党政権や日本の若者に向けて8つの提言を
行った。
 李氏の「私的日本旅行」は今回で5回目となり、5日から高知、熊本両県などを訪れ、
講演や記者会見を予定している。

李登輝氏:民主政権に“中国と節度のある交流を”と注文
【9月5日 20:35 毎日新聞】

 来日している台湾の李登輝元総統(86)は5日、東京都内で講演し、民主党の鳩山由
紀夫代表がアジア重視を掲げていることを念頭に「日米協調路線を基軸とし、中国と節度
のある交流をすべきだ」と注文をつけた。また、台湾の馬英九政権による台風被害の対応
を批判した。
 李元総統は幕末の志士・坂本竜馬が近代化策を構想した「船中八策」をテーマに日本の
現状に当てはめて分析。外交や政治制度などの課題を指摘した。
 対中政策については、「中国の将来の不確実性を考慮すれば、日本も台湾も中国に幻惑
されず、主体性を持った態度で良い関係を構築することが必要」と訴えた。
 台湾の政治情勢にも触れ、「政治が中国に傾き、ゆがみ始めている」と述べた。さらに、
「台風被害の対応に見られるように、現政権では国民の側に立った政治が行われていない」
と批判した。
 李元総統は5日夜、都内のホテルで記者会見し、鳩山代表が掲げる東アジア共同体構想
について「アジアにおける共同体を考える前に台湾との関係をどう強くするかが大切では
ないか」と述べ、台湾が置き去りにされることへの懸念を示した。
 李元総統は4日に来日し、10日までの滞在中、高知や熊本を訪れる。訪日は昨年9月
の沖縄訪問以来で、00年に総統を退任してから5回目となる。【宮川裕章、米村耕一】

李元総統「台湾の民主化が後退」 都内で講演
【9月5日20:45 共同通信】

 来日している台湾の李登輝元総統(86)は5日、東京都内で講演し、台湾は日本の防
衛上大きな影響を持つとした上で、日本の新政権に対し「日米協調路線を基軸に中国と節
度ある交流をする」と同時に「独立した存在としての台湾との一層の連携強化に取り組ん
でほしい」と訴えた。
 中国は李元総統を「台湾独立派の代表」と批判しており、政権交代で日本外交の行方に
注目が集まる中での今回の発言は中国を刺激しそうだ。
 李元総統はまた、民主党の鳩山由紀夫代表が「東アジア共同体」構想を唱えていること
に触れ「共同体の枠組みの前に、崩れつつある日台関係の再構築と強化に積極的に力を注
いでほしい」と注文を付けた。
 元総統は、中国と台湾の関係が馬英九政権発足後、急速に改善していることを受け「台
湾が中国に傾き、台湾の民主化が後退している」との見方を示した。
 また、台風8号の大雨被害で馬政権が強い反発を受けていることについて、市民の側に
立った政治を行っていないと批判した。李元総統がこの問題で馬政権を公の場で批判した
のは初めて。(共同)

「中国と節度ある交流を」=鳩山次期政権に訴え−李登輝元台湾総統
【9月5日22:43 時事通信】
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2009090500237

 来日中の台湾の李登輝元総統(86)は5日、東京都千代田区の日比谷公会堂で講演し、
近く誕生する鳩山由紀夫・民主党政権の外交課題に触れ、「日米協調路線機軸の上に、中
国と節度ある交流をすると同時に、独立した存在としての台湾との関係強化に取り組んで
ほしい」と訴え、過度な対中接近をけん制した。
 李元総統はまた、「米国への無条件の服従、中国への卑屈な外交は世界第2位の経済大
国の地位を築いた日本にそぐわない」と語った。
 一方、台湾の与党・国民党の馬英九政権については「台風被害の対応にみられるように
国民の側に立った政治が行われていない」と批判した。
 講演は東京青年会議所(東京JC)主催。幕末の英雄・坂本龍馬が新しい国家体制の要
項を示した「船中八策」をテーマに行われ、約1900人の聴衆が出席した。
 李元総統は同日夜、都内のホテルで記者会見を開き、中台関係に関して「台湾は中国の
一部ではない。台湾は台湾として主体性を持って中国と付き合うべきだ」と改めて強調し
た。

李登輝・元総統、5日東京で講演
【9月5日 台湾国際放送ニュース】

 中華民国の李登輝・元総統が5日、東京日比谷公会堂で行われた東京青年会議所創立60
周年記念フォーラムで「この国に誇りと希望を!」をテーマに講演した。李登輝・元総統
は幕末の志士、坂本龍馬の近代化策を構想した「船中八策」をテーマに、日本が現在直面
している問題にアドバイスを提出、来場者から大好評を得た。
 李・元総統は講演の中で、日本の政局が現在、大きな転換点にあり、明治維新以来最大
の改革を進めるべきだと指摘するとともに、日本で政権交代が順調に行われるかどうかは
民主党政権の施政次第だと述べた。李・元総統は日本が社会の閉塞感を取り除くには中央
集権制を打破し、地域を主体とする観念が必要だと語り、外交の面では自主性と独立性を
持った外交をすべきだと指摘。また日本が繁栄、安定を確保したい場合、台湾と日本との
関係を安定させ、双方の交流を促進し、関係を強化しなければならないと強調した。李・
元総統の講演会場は2000人の入場者で埋め尽くされ、講演が来場者の共感を呼んだ際、会
場から熱烈な拍手が沸き起こった。
 李・元総統の日本訪問は昨年9月の沖縄訪問以来で、2000年に総統を退任してからは5回
目となる。

台湾・李元総統、民主に「中国と節度ある交流を」
【9月6日1:37 朝日新聞】

 日本を訪問している台湾の李登輝元総統(86)は5日、都内で講演し、日本の総選挙
で圧勝した民主党の、中国重視を掲げる外交政策について「日米協調路線を基軸に中国と
節度ある交流を行うべきだ」と呼びかけた。
 李氏は講演で日本に米中を相手にした「堂々たる外交」の展開を要望。「米国への無条
件の服従や中国への卑屈な外交は世界第2の経済大国の日本にそぐわない」として、中国
とは「君は君、我は我というように、主体性を持ち、けじめのある関係でなくてはならな
い」と訴えた。また、「東アジア共同体を考える前に、台湾との関係をどう考えるかが大
切だ」と、台湾との関係重視を求めた。(野嶋剛)


■ NHK「JAPANデビュー」問題:抗議先

・NHK「ジャパン・プロジェクト」の濱崎憲一ディレクター
 TEL:03-3465-1111
・NHK視聴者コールセンター
 TEL:0570-066066 FAX:03-5453-4000
 メール:http://www.nhk.or.jp/special/
・NHKスペシャル「感想・問い合わせ」
 https://www.nhk.or.jp/special/contact/index.html
・放送倫理・番組向上機構(BPO)
 TEL:03-5212−7333 FAX:03−5212−7330
 https://www.bpo.gr.jp/audience/send/form.html(ご意見送信フォーム)
・総務省(放送政策課直通)
 TEL:03-5253-5776 FAX:03-5253-5779
 メール:https://www.soumu.go.jp/common/opinions.html


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