済企画庁長官の境屋太一氏や島村宜伸・元農相をはじめとする4,110人。外国人叙勲は26カ
国・地域から47人が受章し、台湾からは何と4人も受章した。それも、初となる旭日重光章
に2人が選ばれた。台湾人受章者は下記の通りで、中央通信社の記事を紹介したい。
・辜 濂松(78) 旭日重光章 台日商務交流協進会理事長(中国信託ホールディングス会長)
・張 栄発(84) 旭日重光章 長栄集団(エバーグリーングループ)総裁
・蔡 雪泥(76) 旭日小綬章 中琉文化経済協会理事長
・蒲 武雄(68) 瑞宝双光章 元交流協会台北事務所現地職員
今回の受章者は米国の11人に次いで世界で2番目に多く、日台関係の深さを表す結果とな
ったとも伝えられ、先の春の園遊会に初めて馮寄台・台北駐日経済文化代表処代表が招か
れたことと併せ、まことに同慶の至りというほかない。
旭日重光章を受章した辜濂松氏と張栄発氏は、5月8日に皇居で行われる伝達式に出席す
る予定だという。勲章伝達式では野田佳彦首相から勲章を授与される。
ちなみに、昨年春の叙勲の折、本誌で「台湾の叙勲者は、平成17年(2005年)の春の叙
勲で、台湾の日本語教育のパイオニア的存在の蔡茂豊氏(台湾日本語教育学会元理事長、
元東呉大学外国語学院院長)が旭日中綬章を受章し、これが台湾人叙勲の嚆矢で、当時の
内田勝久(うちだ・かつひさ)交流協会台北事務所代表(駐台湾日本大使に相当)の英断
による」とし、「台湾の叙勲者一覧(2005年春〜2011年春)」も掲載している。
◆ 今年の春の叙勲で台湾から曾茂林氏と王寛裕氏が叙勲[2011/6/20] http://melma.com/backnumber_100557_5214529/
春の叙勲:台湾から4人、初の旭日重光章も
【中央通信社:2012年4月29日】
http://japan.cna.com.tw/Detail.aspx?Type=Classify&NewsID=201204290001#
(台北 29日 中央社)日本政府による2012年春の叙勲受章者が29日発表され、台湾から
過去最高の4人が受章した。今年の外国人受賞者計47人のうち、台湾の受章者数はアメリカ
に次いで2番目に多く、断交後初となる旭日重光章にも2人が選ばれた。
旭日重光章を受章するのは、中国信託ホールディングスの辜濂松会長(78)と、エバー
グリーングループの張栄発総裁(84)。2人は台湾財界の重鎮で、交流協会台北事務所(日
本大使館に相当)では、日本経済や観光産業への多大な貢献に加え、昨年の東日本大震災
への大規模支援などを推薦理由に挙げている。
台日が1972年に断交して以降、台湾からの叙勲受章者入りはなくなっていたが、2005年
に復活。1度に4人の受章は初めてで、旭日重光章は断交後の最高位となる。
交流協会では、台湾からの力強い被災支援に報いるためにも、日本の感謝の気持ちを目
に見える形で伝えたかったと今回の結果を歓迎しており、これからもより多くの台湾の
人々に受章の機会を提供したいと話している。
辜会長、張総裁の両氏は、5月8日に皇居で行われる伝達式に出席する予定。
台湾からはそのほか、台湾と沖縄の文化交流などに貢献した蔡雪泥さん(76、女性)が
旭日小綬章を、また交流協会の元現地職員が瑞宝双光章を受章する。