ソン、自転車、ペタンク競技などのスポーツ交流や青少年交流など、多様な事業が進めら
れてきた。
一昨年3月には念願だった静岡空港と台北桃園空港を結ぶ定期便が就航し、今年の4月か
らは1便増えて週4便となっている。去る3月21日には川勝平太・静岡県知事自ら教育をテー
マに訪台、教育部(文部科学省に相当)の黄碧端・政務次長と意見交換している。
川勝知事の積極的な姿勢がもっともよく表しているのが、県の駐在員事務所「ふじのく
に静岡県台湾事務所」の開設だ。観光誘客、観光PR、台北航空路線の利用拡大、青少年
交流支援、県産品販路拡大などを目的として、4月22日、台北市内に開設している。
このような交流の成果が8月26日に台北市、新北市、台南市、桃園県、嘉義県の5市県と
結んだ防災分野における覚書だ。心から祝意を表したい。台北駐日経済文化代表処の広報
誌「台湾週報」が伝えているので下記にご紹介したい。
本誌でもお伝えしたように、4月22日には、日本富士山協会と中華民国山岳協会の民間団
体同士による「富士山と玉山の友好山提携の協定締結に向けた覚書」を交換し、間もなく
正式な友好山協定が締結される見通しだ。また、7月31日には静岡県の浜松市と台北市が
「観光交流都市協定」に調印している。日台の自治体がこのような姉妹都市関係を結ぶの
は26例目となる。
三重県、群馬県、長野県、青森県、鳥取県、鹿児島県など、台湾との交流を積極的に推
進する自治体が少なくない。本会理事で元岡山市長の萩原誠司氏が機関誌「日台共栄」8月
号で書かれていたことからも分かるように、首長の見識と力量が発揮されるのが台湾との
交流だ。中国政府の圧力はハンパではない。それを跳ね返す見識と力量を備えていなけれ
ば、台湾との自治体交流はできない。静岡県の今後の日台交流に注目していきたい。
◆ふじのくに静岡県台湾事務所
〒104-85 台北市中山区南京東路二段137号 連邦商業ビル13階
TEL:+886-2-2508-1515 FAX:+886-2-2503-5303
E-mail:shizuoka.tw@gmail.com
*松江南京駅(MRT)から徒歩3分、車で10分〜15分
静岡県が台湾の5市県と防災分野における覚書に調印
【台湾週報:2013年8月29日】
静岡県はこのほど大須賀淑郎・静岡県副知事を団長とする静岡県台湾訪問団を派遣し、8
月26日に台北市内のホテルで「防災会議」を開催した。
このなかで静岡県は、台日双方の友好関係を深め、防災分野における情報交換および相
互支援交流を進めるため、台北市、新北市、台南市、桃園県、嘉義県の5市県と防災分野に
おける覚書に調印した。
静岡県は東海地震に備えた地震および津波災害への対策に取り組んでおり、今回調印さ
れた覚書を通じて、台日双方の防災相互支援および災害救援経験の交流などを強化する。