今年2月末に公開され大反響を呼び、9月25日からはアンコール上映が決まった。
8月24日には馬志翔監督らが甲子園歴史館(兵庫県西宮市)を訪れ、KANOこと嘉義農林学校
(嘉農)野球部のエース呉明捷選手が実際に使用したボールなどの関連資料を同館に手渡したと報
じられたが、それに先立ち、嘉農があった嘉義市は甲子園で準優勝した8月21日を「野球の日」に
定め、「KANO」精神を次世代に伝えていくたと発表した。
嘉義市は優勝した中京商(現・中京大中京)のある名古屋市との交流にも力を入れている。日本
でもKANO熱は確実に浸透しているようだ。
甲子園で嘉農準優勝の8月21日を嘉義市が「野球の日」に指定
【台湾週報:2014年8月21日】
嘉義市政府は8月21日を「野球の日」に指定するイベントを嘉義市立野球場入口ホールで行い、
黄敏恵・嘉義市長、嘉義農林学校(嘉農)野球部OB、嘉農校友会関係者、野球選手らが出席し
た。
このなかで黄市長は「1931年8月21日は、甲子園野球大会に出場した嘉農が準優勝した日であ
る」と紹介し、嘉農野球部の甲子園での活躍を描いた映画『KANO〜1931海の向こうの甲子園』の中
でも表現されている「絶対にあきらめない『KANO』精神を次世代に伝えていくため、毎年8月21日
を嘉義市の『野球の日』に指定する」と発表した。
黄市長は「83年前の8月21日に、嘉農が甲子園で準優勝という奇跡を果たしたことにより、野球
は嘉義市民にとっての共通の命となり、野球は嘉義の人々に笑顔と涙をもたらした。映画『KANO』
は、嘉義の人々の野球に対する情熱を呼び覚まし、著名な彫刻家である蒲浩明氏は当時の嘉農の呉
明捷・投手のミニチュア像を168点製作した。その第1号作品を甲子園球場に、第2号を日本野球殿
堂博物館に寄贈した」と述べ、野球を通じた台日のつながりにも言及した。
黄市長は「台湾で最も美しいのは人であり、野球は嘉義の人々に自信と誇りを与えた」と強調
し、毎年8月21日を「野球の日」とすることを通して、嘉義市を「野球のふるさと」としてPRし
ていく考えを示した。