大学生10名が、知事を訪問した。
それを産経新聞が報じているが、千葉県のホームページによれば、これは、ツアーに参加した台
湾大学生に、フェイスブックやツイッターなどを活用して千葉県観光の魅力を発信してもらうため
のツアーだという。
そもそも、森田健作・千葉県知事の台湾へのまなざしは熱い。2012年3月、東日本大震災1周年追
悼式典で民主党の菅政権が台湾代表を指名献花から外したとき、森田知事は「また日本政府が無礼
なことをした」「信義にもとる行為。日本人として恥ずかしい」と政府を批判し、「千葉県では俺
がいる限り、絶対こんなことしないぞ」と述べたことがある。
国会議員時代は台湾との友好関係強化を目指す「日華議員懇談会」(平沼赳夫会長)のメンバー
として活躍していたが、知事の“台湾好き”のルーツは幼少期にまでさかのぼることを記事は伝え
ている。
森田知事は10月25日から6日間の日程で台湾を訪問する予定で、すでに7月8日には台北駐日経済
代表処を訪れ、沈斯淳・代表と会見して訪台について話してきている。
森田知事の訪台は2011年11月に続く2度目。産経記事でも「次世代の交流が大事。教育旅行に重
点を置いてアピールするつもりだ」と述べたことを紹介しているが、代表処ではさらに具体的に、
台湾からは教育旅行で230名の生徒が千葉を訪れ、千葉県からも950名の生徒が修学旅行で台湾を訪
問していると述べ、スポーツ交流も含め、あらゆる分野における双方の若者の交流を促していくこ
となども強調したことを「台湾週報」が伝えていた。
東日本大震災後の文科省の調査によれば、すでに台湾への修学旅行者数は高校でも中学でも中国
を上回っている。日台の次世代の交流のため、さらに日台の絆を強めるため、千葉県からもっと台
湾修学旅行が増えることを期待したい。
台湾で教育旅行を重点にアピール
【産経新聞:2014年8月31日「週刊千葉知事」】
「みんな明るくて、日本語もうまい。ますます台湾のファンになったよ」。28日に台湾の学生ら
10人の表敬訪問を受けた森田健作知事は上機嫌に笑った。
知事が学生らに日本の好きなところを尋ねると、「日本人は優しい」という回答が返ってきたと
いう。「うれしいね。彼らのような感受性の豊かな若い世代にどんどん日本に来てもらって、感じ
たことを発信してほしい」
知事の“台湾好き”のルーツは幼少期にあるという。「体が弱い俺を診察してくれたのは近所の
台湾の医師だった。自分自身はよく覚えてないけど、母がいつも言い聞かせてくれたよ。約40年前
に初めて台湾に行ったときも、親日的で人がいいと感じた」
10月下旬には現地でトップセールスも行う。「次世代の交流が大事。教育旅行に重点を置いてア
ピールするつもりだ」と意気込んだ。