駅の開業は1914年12月20日、新竹駅はその前年の1913年3月31日に現在の駅舎が開業している。と
もに開業から100周年を迎えたばかり。東京駅は辰野金吾(たつの・きんご)、新竹駅は松ヶ崎万
長(まつがさき・つむなが)という、日本の建築界を代表する建築家による設計という共通点を持
つ。心から祝意を表し、下記に毎日新聞の記事をご紹介したい。
この姉妹駅提携は昨年12月22日の亀山駅(山陽電鉄)と亀山駅(宜蘭線・台湾鉄路管理局)の姉
妹駅提携に続くもので、2013年10月13日にJR四国の松山駅と台湾鉄道の松山駅が姉妹駅を提携し
て以来、日台間の姉妹駅提携は3例目となる。
また、日台間では蒸気機関車が牽引の「SL冬の湿原号」(JR北海道)とCK124型蒸気機関
車が牽引の観光列車が姉妹列車を提携するなど列車同士の姉妹提携(2012年)もあるが、鉄道や駅
の姉妹提携は以下の通りだ。姉妹提携が2013年以降に集中していることを見ても、近年の日台関係
がよく分かる。日台の絆はますます強くなっている。
1)1986年01月25日、大井川鐵道と阿里山森林鉄道が姉妹鉄道提携。
2)2013年04月20日、黒部峡谷鉄道と阿里山森林鉄道が姉妹提携。
3)2013年04月23日、江ノ電と平渓線が観光連携協定。
4)2013年10月13日、JR四国の松山駅と台湾鉄道の松山駅が姉妹駅提携。
5)2014年04月30日、秋田の鳥海山ろく線(由利高原鉄道)と平渓線が姉妹鉄道協定。
6)2014年10月28日、千葉のいすみ線と集集線(台湾鉄道)が姉妹鉄道協定。
7)2014年12月22日、山陽電鉄と宜蘭線(台湾鉄道)が姉妹鉄道協定。
8)2014年12月22日、山陽電鉄の亀山駅と宜蘭線(台湾鉄道)の亀山駅が姉妹駅提携。
9)2015年02月12日、東京駅と新竹駅が姉妹駅提携。
姉妹駅提携:台湾・新竹駅と東京駅…日本人設計が縁
【毎日新聞:2015年2月12日】
http://mainichi.jp/select/news/20150213k0000m030106000c.html
写真:東京駅と新竹駅が姉妹駅となり、調印式後に同駅前に立つ東京駅の江藤尚志駅長(右)と新
竹駅の黄栄華駅長=2015年2月12日、台湾新竹市で鈴木玲子撮影
【新竹(台湾北西部)鈴木玲子】台湾鉄路管理局とJR東日本は12日、台湾の新竹駅(新竹市)
と東京駅(東京都千代田区)の姉妹駅提携を結んだ。両駅舎はいずれも築100年を超す歴史的建造
物で、当時の日本を代表する建築家が設計したことなどが縁となった。
台北市から約70キロ南西にある新竹駅は1893年に開業し、日本統治時代に松ケ崎万長(まつがさ
きつむなが)氏が設計し1913年に完成。台湾に現存する駅舎の中で最も古い。翌1914年に辰野金吾
氏が設計した東京駅が開業した。
新竹駅前での式典ではJR東日本の深澤祐二副社長と江藤尚志(たかし)東京駅長、台湾鉄路の
周永暉局長、黄栄華・新竹駅長が調印。江藤駅長は「100年後に私たちの子孫が東京駅でこのよう
なイベントができたらいい」と話した。
新竹駅では記念切符が発売され、多くの鉄道ファンらが買い求めた。