的相互協力に関する協定」を締結しました。調印式には、沼田幹夫・交流協会台北事務所代表や中
華民国公用瓦斯事業協会、経済部国際貿易局、経済部能源局の関係者らが出席する中、台湾中油の
林聖忠会長と東京ガスの広瀬道明社長が調印したそうです。
両社は今後、液化天然ガス(LNG)の調達や相互融通などの原料調達や技術面などで戦略的な
協力関係の実現を目指すとしています。
東京ガスが8月13日に発表したプレスリリースによりますと「東京ガスとCPC社は、東日本大
震災以降、LNG輸入価格のアジアプレミアム解消を目指して、情報交換などを通じ緊密な関係を
築いてまいりました」と、きっかけは東日本大震災だったと記しています。
東京ガスに勤務する本会理事から、東日本大震災のとき、東京ガスの社員が被災地に入ってほぼ
10日間、不眠不休でガスのライフライン復旧に努めたと聞きました。「それはガスマンの誇りで
す」とも言っていました。
そのときから台湾側と協議をはじめ、緊密な関係を築き上げることによって今回の協定締結に
至ったそうです。液化天然ガスは双方の需要期の調達不足を補うことができ、まさに「戦略的相互
協力」となり、足掛け5年の努力が実ったことに心から敬意を表しお祝い申し上げます。日経新聞
が詳しく報じていますので、下記に東京ガスのプレスリリースとともにご紹介します。
◆東京ガスプレスリリース[2015年8月13日]
台湾CPC社との「戦略的相互協力に関する協定」の締結について
http://www.tokyo-gas.co.jp/Press/20150813-01.html
写真:調印式の様子。左から、東京ガス株式会社 社長 広瀬道明、台湾CPC社 会長 シェン・
チュン・リン
LNG調達で日台協力 東ガス、CPCと戦略協定
【日本経済新聞:2015年8月13日】
東京ガスは13日、台湾の石油ガス大手、台湾中油(CPC)と液化天然ガス(LNG)分野で協
力協定を結んだと発表した。LNGの共同調達で価格交渉力を高めたり、需給に合わせてLNGを
相互に融通したりすることを検討する。欧米より割高なアジアのLNG価格を引き下げ、原燃料コ
ストの削減につなげる狙いだ。
13日に「戦略的相互協力に関する協定」を結んだ。具体的な協力内容は今後詰めるが、共同調達
と融通を軸に協議する。台湾では火力発電向けにLNGを多く利用しており、夏場が需要期で調達
量も増える。一方の東ガスは暖房需要向けに冬場の調達量が増える。両社が相互に抱えるLNGの
在庫を融通できれば、需要期の調達不足を補うことができる。
CPCのLNG調達量は年約1300万トンで約1400万トンの東ガスと同規模。台湾は石油からのエ
ネルギー転換を進めており、CPCはLNGの輸入を増やしている。
アジアのLNG価格は地域情勢で高騰しやすい中東の原油価格に連動するため、欧米より割高
だ。東ガスはアジア企業と協力して価格を引き下げたい考えで、2014年には同様の協定を韓国ガス
公社とも結んでいる。