切られた。
立法委員選挙の定員は、選挙区が73議席、原住民族立法委員が6議席、そして比例代表及び海外
代表が34議席。
台湾の中央選挙委員会の発表によれば、立法委員選挙には356人の候補者が届け出を行い、比例
代表及び海外代表立法委員は18の政党が候補者リストを提出。また原住民族立法委員は平地原住民
の13候補、山地原住民の10候補が届け出を行ったという。
台湾の比例選挙には5%ルールという高いハードルが設けられていて、得票率の5%を越えた政党
にしか比例代表の議席数が割り当てられない。
大紀元紙がその後の情勢を伝えているので下記にご紹介したい。11月26日に発表された自由時報
の世論調査では、民進党の蔡英文候補が47.86%、中国国民党の朱立倫候補が13.87%、親民党の宋
楚瑜候補が6.89%で、蔡英文候補がリードを大幅に広げて優勢に立っている。
台湾総統選挙、三つ巴の戦いに 女性候補者の蔡氏リード
【大紀元:2015年11月30日】
来年1月16日に投開票の台湾第14回総統・副総統選挙はいよいよ本番を迎え、立候補の届出が11
月27日締め切られた。与党・国民党の朱立倫主席(54)、最大野党・民進党の蔡英文主席(59)、
野党・親民党の宋楚瑜主席(73)の3人がいずれも男女ペアで三つ巴の戦いに挑む。
国民党は弁護士の王如玄氏(54)、民進党は中央研究院の陳建仁・前副院長(64)を、親民党は
立法委員(国会議員にあたる)の徐欣瑩氏(43)をそれぞれ副総統候補に擁立、6人全員が博士号
取得の超エリート陣だ。
現時点までの世論調査では、2012年の前回の選挙で馬英九氏に敗れた、穏健独立派の民進党・蔡
英文氏の支持率が他の政党候補者を大きくリードしている。民進党への政権交代と、台湾初の女性
総統誕生の可能性が高まっている。
立候補者のテレビ政見発表会は計4回行われ、12月に2回、来年1月に2回の予定である。
中央選挙委員会は、候補者に義務付けられる財産申告の内容を公表した。朱立倫氏は土地・不動
産計17カ所のほか、預貯金、有価証券などの総額は1兆4295万台湾ドルで資産がもっとも多い。蔡
英文氏は土地・不動産計6カ所のほか、住宅ローンを差し引いた現金資産は4664万台湾ドル。宋楚
瑜氏は預貯金1623万台湾ドルのみで、3人のうち「もっとも庶民的な政治家」である(1台湾ドルは
約3.75円)。
驚くべきことに、選挙供託金は1500万台湾ドル(約5600万円)で、立候補のハードルは他国より
もはるかに高い。朱立倫氏は選挙活動のため、兼任する新北市の市長を3カ月間休職するとも報道
された。
(翻訳編集・叶子)