立候補者の届け出は11月23日から始まる。
この日の前に、まず総統選挙をリードし続けている民進党主席の蔡英文・総統候補が11月16日に
副総統候補として中央研究院副院長の陳建仁氏を指名。
そして昨日(11月18日)午前、親民党主席で総統選候補の宋楚瑜氏は副総統候補として民国党主
席の徐欣瑩・立法委員(国会議員に相当)を指名。次いで同日午後、中国国民党主席で総統選候補
の朱立倫氏は副総統候補として弁護士の王如玄氏を指名した。
これで3党の総統・副総統候補者が出そろった。
ちなみに、親民党の徐欣瑩・副総統候補は1972年生まれの43?。新竹県出身。国立成功大学を卒
業後、国立交通大学で土木工学博士号を取得。新竹県議などを経て、2012年の立法委員選挙では中
国国民党から出馬して当選したものの、今年1月に離党して3月に新たに民国党を立てて主席に就任
している。
また、中国国民党の王如玄・副総統候補は1961年生まれの54?。台北市出身。下記の中央通信社
の記事にあるように、国立台湾大学法律学科を卒業後、輔仁大学大学院修士課程を経て中国人民大
学で法学博士号を取得した弁護士。男女平等やドメスティックバイオレンス、職場における性差別
などの問題に取り組んできたという。
2008年には馬英九・総統が王氏を労働者委員会の主任委員に抜擢したものの、2012年、最低賃金
の引き上げを巡って行政院と対立したため辞任したと伝えられている。
与党・国民党、副総統候補に王如玄氏 女性の権利拡大などに尽力
【中央通信社:2015年11月18日】
(台北 18日 中央社)来年1月に行われる総統選挙に出馬する与党・国民党の朱立倫主席は18
日、記者会見を開き、副総統候補を弁護士の王如玄氏にすると明らかにした。王氏は長年にわたっ
て女性の権利拡大や弱者救済に携わっており、「社会から多くの支持を得ている」としている。
1961年生まれの王氏は、台湾大学、輔仁大学を経て、中国大陸の中国人民大学で博士号を取得。
弁護士時代には職場における男女平等や、ドメスティックバイオレンス問題などに取り組んでい
た。
行政院(内閣)婦女権益促進委員会(現・性別平等会)の委員や台北市政府の市政顧問などを歴
任。2008〜2012年には行政院労工委員会(現・労働部)のトップを務めた。
同日午前には野党・親民党の宋楚瑜主席が、元国民党の立法委員(国会議員)で民国党の徐欣瑩
主席を副総統候補にすると表明。最大野党・民進党も16日に候補を発表しており、23日からの立候
補受付を前に総統選候補が出そろった。
(劉麗栄/編集:杉野浩司)