大学入試センター雑感
平成24年1月19日

質問1回目 回答1回目 質問2回目 回答2回目 質問3回目 回答3回目
質問4回目 回答4回目 質問5回目 電話確認 文科省へ電話 文科省回答
回答5回目 質問6回目 回答6回目 質問7回目 回答7回目 質問8回目
回答8回目 質問9回目 回答9回目 雑感

 平成22年センター試験現代社会にて「外国人参政権」を題材にした試験が出題され、各方面から疑問や抗議の声が上がりました。私も、その問題箇所について、大学入試センターへ質問をし続けましたが、多忙なことから、9回目の回答を受けて以降、放置状態となり幕引きをした形になりました。
 ところが、今年、平成24年でのセンター試験で不手際により、混乱が生じたことから、大学入試センターや理事長名での検索に引っ掛るのか、「日刊愛知李登輝友の会ブログ」で、当時の記事へのアクセスが非常に高い状況になっています。
 月日も経ち、今更、蒸し返すのもどうかという思いもありますが、今になって、再びアクセスが多くなったことから、雑感を書いて遅ればせながら、締めくくりにしたいと思います。


 平成24年センター試験は、配布ミス(他にも地図誤植)という不手際に対し、当初、吉本高志大学入試センター理事長は、大学側にも責任がある趣旨の発言をしたことから批判が高まり、全面的に大学入試センターに責任があることを認め謝罪。この出来事を産経新聞ニュースは、「センター試験過去最悪のトラブル 認識の甘さ露呈」と題しました。
 中々自らの非を認めない体質の大学入試センターも、謝罪及び受験者救済処置に対応せざるを得ない状況ですが、認識の甘い組織という印象は、一昨年の一件で、そのように感じた次第です。
 そこで思い出すのが、前述、外国人参政権に関する設問に対し、平成22年4月5日、東京駒場の大学入試センター前で「頑張れ日本!全国行動委員会」が、抗議行動を行ったときの様子(参照) 。
 センターが、このような抗議行動を受けたことは、はじめてらしく、センター内部では、相応の動揺が走り、抗議中止の申し入れがあったといいます。
 勿論、まともな期間にまともな回答があれば、このようなことをする必要もありません。しかし、理事長を筆頭に時間伸ばしと、はぐらかし回答を続けることから、以降も抗議行動が続き、狭間に立たされるセンター職員の口からも、センター内事情が、垣間見えてきました。
 その一例が、質問に対する回答が、送信直前に上層部からストップがかかり、再検討に入ったというもの。この頃、センター内は、この件に関してかなりの緊張状態にあったことが伺えます
 また、頑張れ日本!の継続する抗議行動に理解を示す人物の声も出てくるようになり、その内容の一部は、問題となった「現代社会設問者は、来年(平成23年)の官報に掲載される」というものでした。
 この情報に基けば、平成22年3月31日での任期満了した設問者であることから、平成20年に設問メンバーとなった人物であり、この抗議行動の最中では、既に任期満了後でセンターでの部会には、いなかったことになります。
 しかし、設問メンバーは、2年毎に半数が入れ替わる制度であることから、21年に入ったメンバーと重複する期間が1年あり、この抗議行動の期間、大学入試センターへ出入りしていた学者の中には、該当人物を知っているのは、不思議なことではありません。
 現場の抗議行動を指揮した、永山英樹氏の話によれば、抗議行動中、遠方からニヤニヤ笑いながら眺める人物がいたそうで行動最終となった22年8月27日、永山氏が、マイクをその人物に向け、突撃取材したところ、走って逃げ去る様子が映し出されていました。
 以降、中国漁船による尖閣での海保巡視船との衝突事件が発生し、大学入試センターへの抗議行動に手が回せないなどの事情で、実質的な幕引きとなりましたが、翌年(23年)のセンター試験では、このような設問はなされず、一定の成果はあったものと受け止めて良いと思います。
 なお、忘れた頃で恐縮ですが、貴重な時間を割いて多くの方が、この運動にご協力くださいましたこと、心より感謝申し上げます。
平成23年4月28日官報