台湾ノービザ、町村外相が愛知万博後の恒久化を表明

またもや外務省内から中国との関係悪化を不安視する声

 町村外相が3日の記者会見で、愛知万博の期間、台湾からの観光客の査証(ビ
ザ)を免除し、その後は恒久化する考えを明らかにしました。しかし、外務省か
らは早速、ノービザ潰しを図る「中国関係悪化論」が出ているそうです。だから
、外務省は中国に舐められるのだ、と考える日本人は少なくないようです。
 台湾からの来日者の不法滞在者や犯罪者が中国や韓国と比べれば、格段に低い
ことは警察白書を見れば一目瞭然のことで、台湾はノービザ実施最適地です。
 あまり知られていないようですが、平成13年の『警察白書』によると、年間約
1万8千件の犯罪検挙者の50%が中国からの来日者で、韓国が1,100件、台湾はア
メリカやロシアよりも低い117件しかないのです。台湾人がいかに遵法精神に富ん
でいるか、この一事から明瞭に読み取れます。
 日本はそろそろ中国への対応と台湾への対応を厳然と分けて考えることが常識
となって欲しいものです。私どもは町村外相の毅然とした姿勢を支持します。 
                               (編集部)


台湾ビザ、恒久免除へ=来年の愛知万博に合わせ−町村外相
【時事通信 12月3日13時1分更新】

 町村信孝外相は3日午前、閣議後の閣僚懇談会で、2005年3月〜9月の日
本国際博覧会(愛知万博)の開催を機に、台湾からの観光客のビザ(査証)を恒
久的に免除すると表明した。出入国管理法改正案を来年の通常国会に提出する。
外国人観光客の誘致促進のため小泉純一郎首相が9月に検討を指示していた。
 閣議後の記者会見で、町村外相は「(台湾からの入国者は)比較的犯罪が少な
く、受け入れやすい」と説明。北側一雄国土交通相も「愛知万博の観光客誘致に
最大限活用するためビザ規制緩和が必要だ」と強調した。


外相方針に慎重論 台湾観光客の査証免除
【共同通信 12月3日21時57分更新】

 町村信孝外相が3日午前の記者会見で表明した台湾観光客に対する査証(ビザ)
免除の恒久化方針について、外務省内からも「査証免除を先行実施する日本国際
博覧会(愛知万博)期間中の実施状況をみた上でないと結論は出せない」(外務
省筋)などと慎重論が出ている。
 愛知万博期間中に査証なしで入国した観光客が関与した犯罪が相次ぐような場
合は、法務省や警察庁などから免除の恒久化に反対が出るのが確実だからだ。
 査証を免除した場合は、中国政府がこれまで何度も「来日阻止」のため査証を
発給しないよう日本に求めてきた台湾の李登輝前総統らの入国が制度上、原則的
に可能になるとして、中国との関係悪化を不安視する向きもある。町村氏の方針
表明は多分にフライング気味だったようだ。



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