総統、副総統、外交部長など台湾要人の来日は事前協議で実現か

来日実現で日台関係が強化され、李登輝前総統の来日はさらにスムーズに

 政府は、2005年日本国際博覧会(愛知万博)期間中に合わせて、台湾から来る
観光客のビザ免除を、万博開幕の2週間前となる3月11日から始めるそうですが
、昨日の報道によりますと、これまで来日が認められなかった総統、副総統、行
政院長(首相)、外交部長(外務大臣)、国防部長(国防大臣)の5人の台湾要
人について、「来日の10日前までに非公式の『事前協議』を行うことで台湾側と
昨秋、合意していた」とのこと。
 そうしますと、これまでまったく門戸が閉ざされてきたこの5つの要職者にも
、万博期間中という限定ではありますが、事前協議によって来日実現の可能性が
出てきたことになります。これは日台関係を強化する点で願ってもないことです。
これで、ますます李登輝前総統の来日はスムーズに実現できそうな感じです。中
国の反国家分裂法に反対している台北市の馬英九市長(中国国民党)にしても、
堂々と石原都知事と会っているのですから、今やまったくの私人となった李登輝
前総統が石原都知事と会ったとて、なんら問題はないはずです。  (編集部)


台湾要人来日は事前協議 査証免除で日台合意
【共同通信 3月6日】

 政府は今月25日開幕の2005年日本国際博覧会(愛知万博)の期間中、台湾から
の観光客に査証(ビザ)免除の特別措置をとるが、陳水扁総統ら要人5人につい
ては、来日の10日前までに非公式の「事前協議」を行うことで台湾側と昨秋、合
意していたことが5日分かった。
 関係筋によると、事前協議の対象になる5人は陳総統のほか、呂秀蓮副総統、
首相にあたる謝長廷・行政院長、陳唐山・外交部長(外相)、李傑・国防部長(
国防相)。
 台湾側はこの合意に基づき、5月に陳総統夫妻が来日する計画を日本側に打診
したが、日本側は対中関係に配慮し総統の来日は拒否。呉淑珍夫人については中
国を刺激しないよう、愛知万博の中国のナショナルデー(5月19日)前後を避
けることを条件に受け入れる方針を伝えた。


訪問:台北市長、石原知事を表敬
【3月5日付「毎日新聞」朝刊】

 台北市の馬英九市長が4日、新宿区の都庁に石原慎太郎知事を表敬訪問した。
 同市幹部や台湾の在外公館関係者ら13人とともに訪問した馬市長は、南多摩水
再生センターや神田川地下調節池・取水施設などを視察した経緯を石原知事に説
明した。そのうえで、「もっと重要な目的は、台北で開催する健康都市会議に石
原知事を招待することです」と招待券を渡し、その後、和やかに懇談した。【田
中義宏】