香港暗黒時代の到来 国家安全法可決、今日から施行へ

自由と貿易の国際都市、香港がとうとう暗黒の独裁時代に突入した。

中国全国人民代表大会常務委員会は6月30日、英中共同声明を破り、香港民衆と国際社会の強い反対の声を無視して香港国家安全維持法案を162票の全会一致で可決した。
香港返還記念日の7月1日から施行する。

同法の詳細は本日公表されるが、国家分裂、政権転覆、テロ活動、外国勢力との結託の4点が処罰対象になるとされ、最も重い処罰は終身刑だとみられる。

香港の民主派政治団体「香港デモシスト」の黄之鋒(ジョシュア・ウォン)、周庭(アグネス・チョウ)らが同法可決を受け6月30日、同団体を脱退。
「香港デモシスト」は同日午後3時、同団体の即日解散をフェイスブックで表明した。

解散の声明文では「香港デモシストのメンバーは今後、無数の抗争者の手足の一部となり、それぞれの持ち場でそれぞれの活動を行う。香港デモシストでの数々の試練と経験をもとに、独裁政権の圧迫を打破する可能性を模索していく。同じ道を歩いていれば必ずやまた相まみえるだろう。香港人よ街でまた会おう」と綴った。

蔡英文総統は6月30日、「非常に失望した」「一国二制度が不可能であることが証明された」と述べ、「自由や人権、民主主義を守るために努力する香港市民をこれからも支援していく」と支援の固い意志を示した。

香港市民の台湾での就学や就業、投資、移住を支援する「台港服務交流弁公室」が本日7月1日から運用を開始した。

周庭氏のツイッターで発表された日本語のメッセージ

「私、周庭は、本日をもって、政治団体デモシストから脱退致します。これは重く、しかし、もう避けることができない決定です。
絶望の中にあっても、いつもお互いのことを想い、私たちはもっと強く生きなければなりません。
生きてさえいれば、希望があります。
周庭
2020年6月30日」

台湾も日本も自由と民主主義のため勇敢に闘ってきた香港を見捨ててはならない。
中国共産党の次なる標的は我々である。
決して対岸の火事などではないのだ。


台湾の声

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