習近平のジレンマ

習近平のジレンマ

    「台湾の声」編集長 林 建良(りん けんりょう)
   
白紙革命、あっという間に消えてしまったように見えた。
なぜそう見えるか。

原因は
1.中国政府による厳戒態勢
2.ネットの江沢民追悼一色によって拡散できなくなった

それでも白紙革命の効果があった

なにより習近平本人が譲歩した。
習近平が譲歩したことはここ10年で一度もなかった。
12月1日、欧州連合大統領との会談にて、
ゼロコロナ対策を緩和することを示唆した。

実際は両手戦略。
一方では妥協、一方では強く締め付ける。

習近平政権の今後の動きは、

1.ゼロコロナ緩和政策
2.白紙革命ピンポイント弾圧
3.外部勢力に責任転嫁

この三つにはそれぞれジレンマがある。

1.ゼロコロナ緩和政策によるジレンマ
・医療ひっ迫
・国民のパニックを引き起こす
・地方の再度ロックダウンにつながる
・ロックダウンになると抗議が出てくる
・共産党批判に展開

2.白紙革命ピンポイント弾圧によるジレンマ
若者を敵に回す
白紙革命に関与した若者を弾圧しようとする警察に対して、
若者が逆ピンポイント弾圧を仕掛けてくる。
それは弾圧してくる警察の個人情報を暴露、公開すること。

3.外部勢力に責任転嫁によるジレンマ
元々白紙革命を支援してくる外国勢力はなかったが、
Self-Fulfilling Prophecy予言の自己実現になる
アメリカ国会を中心に若者を支援しようと動きが出てきている。

展望

中国の経済は下り坂。
経済が悪くなると、財政が悪くなる。
財政が悪くなると治安維持の予算が少なくなる。
社会的不安定要素はこれからもどんどん出てくる。
不動産問題、失業問題の悪化
習近平が切れるカードは少なくなっている。
習近平はますます裸の王様状態になっている。
前途多難の三期目になるであろう。


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