武漢肺炎対策を契機に日本政府と防衛省は台湾と「有効な情報交換」を!

武漢肺炎対策を契機に日本政府と防衛省は台湾と「有効な情報交換」を!

 日本李登輝友の会メールマガジン「日台共栄」より転載

 武漢肺炎はウイルスを人為的に作ったのではないかという生物兵器説が後を断たない。中国はウイルス
を人為操作し、兵器として使用できる生物兵器を作っていたのではないかという疑いだ。

 このような細菌やウイルスを用いた生物兵器や毒ガスなどの化学兵器は国際条約で使用を禁止されてい
るものの、中国、北朝鮮、ロシアなどでは密かに開発を続け、輸出しているのではないかと言われている。

 今回の武漢肺炎は、容易に人から人へ伝播し、高い感染率で社会に混乱をもたらしたことから、どの国
でも生物兵器への対応と同じように都市封鎖や入国禁止などの措置を取った。この対応は、トランプ大統
領が指摘したように「戦時下」の対応と変わらない。

 台湾で7月13日から始まった実弾を使用する大規模な「漢光36号演習」でも、高雄市では「生物疫病及軍
民医療能量整合」演習が行われたという。

 Taiwan
Today誌によれば「敵の生物兵器による攻撃を受け、複数の兵士が汚染された状況を想定。軍は義
大医院に生物兵器のサンプル採集を緊急要請、一方で39化学部隊が車両と装備の汚染除去を行い、兵士たち
の健康と生命の安全を確保」する訓練だと報じている。

 一方、日本の自衛隊は、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」の感染対応では2月6日から3月8日に
かけて予備自衛官を含む延べ約4,900名の隊員がこの災害派遣活動に当たった。ともに活動した厚生労働省
の職員からは感染者が出たが、自衛隊員からは1人の感染者も出ず、全隊員のPCR検査などを終了し、3月
16日に災害派遣撤終結の命令が下されている。

 自衛隊は1995年3月のオウム真理教による地下鉄サリン事件と2011年3月の福島第一原子力発電所事故でも、
それぞれ化学物質と放射線汚染下での災害派遣を行なっており、今回のダイヤモンド・プリンセス号では初
のウイルスとの戦いだった。

 化学(chemical)、生物(biological)、放射能(radioactive)を使用するCBR戦争(chemical、
biological and radioactive
warfare)状態は、戦争に限らず平時にもテロなどでもたらされることから、
自衛隊には化学科部隊がある。

 武漢肺炎を巡っては台湾が封じ込めに成功していることから、台湾から対応策を学ぶべきという意見が少
なくない。すでに米国やイギリスなどからその対応について尋ねられ、蔡英文総統や副総統だった陳建仁
氏、衛生福利署長で中央感染症指揮センター指揮官の陳時中氏らが答えている。

 昨年3月、台湾の蔡英文総統は日本政府に対し、安全保障問題やサイバー攻撃に関する対話を求め「われ
われと相互協力や、有効な情報交換の機会を持つことができるのを期待している」と表明したものの、日本
はうまく応えられなかった。

 そこで、今般の武漢肺炎問題はウイルスへの対応のことであり、この分野なら自衛隊の化学科部隊も活動
したのだから、台湾側が求めている「有効な情報交換」ができるのではないだろうか。政府と防衛省に一考
を求めたい。


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