中国亡霊に憑りつかれた馬英九

中国亡霊に憑りつかれた馬英九

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「台湾の声」編集長 林 建良(りん けんりょう)

3月27日から4月7日まで
台湾前総統の馬英九訪中。
初めて台湾の総統経験者の中国訪問になる。
なぜこの時期に訪中か。
元々は一緒に訪中する台湾大学生の夏休みの時期に合わせて、
7月か8月の訪中予定だったが、
時期の変更理由は蔡英文総統の外遊にぶつけたいから。
その目的とは蔡英文総統の外遊の注目度を下げるため。
蔡英文総統の外遊に対する嫌がらせと解釈しても良い。
今回の訪中から見える三つの要素。
反日、媚中、売国。
これは中国の認知作戦の一環。

今回の馬英九訪中、果たして中国人は歓迎しているのか。
中国ネットメディア観察者網が3月22日に、
「馬英九は何者?」という記事を載せた。
馬英九に対してあまり好印象ではない記事を紹介。
そして中国ネットでは馬娘娘(妾の馬)、要飯(乞食)といった馬英九を軽蔑した表現が見れる。また今回の訪中費用は誰が出しているのかといったことが見受けられれ、馬英九を評価したような声はあまり見れなかった。街中で中国人から歓迎されているように見えたが、実際は歓迎されていないことが分かる。街頭はすべて演出。

馬英九の訪中。
中国に媚び、そして台湾を大きく傷つけた発言があった。
それは3月29日に武漢コロナ発生地の武漢防疫資料館での発言。
「中国は非常に早い段階で疫病をコントロールした。」
「疫病対策として中国は全人類への貢献をした。」
中国に感謝しないといけないという発言。
これは実際事実とは大きくかけ離れていること。

また4月2日湖南大学にて
「台湾は中国の一部」と断言した馬英九。
これは中華民国憲法に記載されていると語る馬英九。
実際はどうか。
中華民国憲法に台湾の記載はない。
中華民国憲法の草案は1935年に作られた。
当時の領土に台湾は入っていなかった。
なぜなら台湾は当時日本の領土であったから。
中華民国憲法が施行されたのは1946年。
1946年時点の台湾はまだ日本の領土。
日本が台湾の領土を放棄したのは1952年のサンフランシスコ講和条約。
台湾は中華民国憲法の領土にそれ以降も含まれていない。

陳水扁政権の時にこの憲法の矛盾性を感じ、新憲法制定の機運があがったが、日本とアメリカが反対。台湾は日本とアメリカと敵対してはいけないのであきらめた。

馬英九は二度台湾人から選ばれた台湾の総統経験者でありながら、中国にいって、台湾は中国の不可分の一部と言ったことが売国行為に繋がる。

また中国弁公室の宋濤との会談でも92コンセンサスを提起。
そして台湾帰国後の記者会見で92コンセンサスが復活したと喜びながら語る馬英九。
92コンセンサスは習近平の定義だと「一つの中国。一国二制度」という意味。馬英九はこの92コンセンサスが中国との交流の基礎となると話す。

実際台湾人は92コンセンサスに対して反対しているのは75.5%。また台湾人の78.6%は「中華民国は中華人民共和国と隷属しない」と答えている。

また自分が台湾人だと認めているのは78%。中国人だと思っているのは7.7%。

今回の馬英九訪中、表向きな理由は蔡英文総統の外遊を邪魔する。もっと深層的な意味としては、中国が全世界に台湾は中国の一部。台湾の前指導者も認めた。このようなことを宣伝したい。認知作戦に利用したい。台湾侵略の口実になる。
また中国共産党は台湾の新しい代理人を探したい思惑がある。

今回の馬英九訪中の影響は、
1.台湾は中国の一部と認めたこと。
2.馬英九の言論を国民党が認めた。そうすると選挙が不利になる。
3.馬英九が国民党の中で存在感が強まるが、馬英九の親中国路線によって国民党は衰退していく。


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