【AC論説】オバマ神通力の衰退が顕著になった

【AC論説】オバマ神通力の衰退が顕著になった

              Andy Chang 

ブラックオバマ真っ赤なウソを白々と

旅行から帰ってきたらアメリカはエボラ出血熱の感染者が三人も出
たこと、エリック・ホールダー司法長官の辞任、ISのイラク侵略に
ついてオバマの派兵拒否、中間選挙で民主党候補がオバマの応援演
説を拒むなど、オバマ神通力の衰退が顕著になっていた。

●弁舌達者、無能で嘘つき

2008年にオバマが当選した時、彼は「透明なホワイトハウス」を宣
言して隠し事のない政府を宣言した。だが実際に起きたのは人民の
声を無視し閣僚の建言を拒否し、共和党と協調せず、国会と断絶し
た極端な秘密とウソで塗り固めた政権である。

口先で人種の平等を言いながら実際には黒人主義者である。フロリ
ダで起きた黒人青年トレイボンが白人夜警ジンマーマンに射殺され
た事件では、トレイボンが夜警を地面に押し倒して暴力を振るった
ため夜警が自己防衛で射殺した事件だったのに、オバマが記者会見
で?射殺された黒人青年は私が若いときに経験したのとソックリだ?
と発言したので、黒人問題となって白人夜警の処罰を要求するデモ
が半年も続いた。バラク・オバマがブラック・オバマになった。

オバマ政権は12ほどのスキャンダルを抱えている。オバマケアと呼
ぶ国民健康保険、Fast and Furiousと呼ぶ1500挺の武器を麻薬マフ
ィアに流した事件。ベンガジ事件ではオバマとヒラリーが救援隊の
派遣命令を出さなかったためアメリカ大使と警護人員3人が死亡し
たが、オバマはテロ攻撃ではないとウソの発表を繰り返した。ISIS
のイラク侵攻でもオバマはテロではない、戦争ではないと言い張る。
12年の選挙でオバマはテロは撲滅した言った直後にベンガジ事件
がおきた。オバマがテロでないと言うのは全くのウソである。

中東問題でオバマは一貫してイラク問題はブッシュの責任として非
難してきた。幕僚の反対を押し切ってイラク撤退を強行したため
ISISの侵略を招きイラクの崩壊が早まった。パネッタ元CIA長官が
回顧録で暴露したように、パネッタ、ヒラリー、軍部、国防部長な
どがイラク撤退は時期尚早と建言したのを総て退けたのである。イ
ラク問題はブッシュでなくオバマの責任と歴史は記すだろう。

●舞台裏工作と演出の巧者

オバマは弁舌達者で有名だが、決して個人的な魅力だけではない。
小浜が講演するときは事前に舞台裏工作が地方で行われ、こっそり
支持者を集め反対者を除く。各地にオバマの応援組織があり、メデ
ィア工作、宣伝、募金運動などを行っている。

たいていの地方講演では合唱団のように支持者を壇上背後に並べる。
軍隊や基地で講演する時でも壇上に兵隊を整列させる。そして講演
の時は聴講者の中にサクラを忍ばせていると思われるふしがある。
講演の最中にオバマが右手の人差し指を振ると、とたんにパチパチ
と手を叩くものが居て、それが追従する大きな拍手になる。なんだ
か喝采のヒントを与えるような身振りがあるように見える。

大きな拍手が続くとオバマの得意な表情、左側を向いてアゴを突き
出す、そしてもう一度セリフを繰り返す。一般人にはわからないが
テレビで何度も見ればこれが演出だとわかる。トリックがわかれば
マジックは効力を失う。

●総ての問題を政治化と金

ブッシュ政権の8年間はイラク、アフガン戦争で莫大な金を使った
ので政府の赤字は8兆ドルから12兆ドルまで上がった。ところがオ
バマは最初の4年で赤字を17兆ドルまで上げた。オバマは国内、国
外の問題を総て政治化し、予算追加を要求する。国会は追加に反対、
浪費反対だから関係部長を喚問する。そうするとオバマは問題の解
決には総督が必要だと称して責任者を大統領命令で指名することに
した。これがツァー(Czar)と呼ばれるオバマ直属の部下である。
ツァーは部長でないから国会喚問を避けることが出来、こうしてオ
バマ独裁が出来あがったのである。

オバマはすべてを政治化し金で解決し、民主党独裁を取るため共和
党との対立が激化した。6年で経済悪化、貧富格差の増大、政党二
極化が起きた。口先で共和党と協調するといいながら共和党に陰湿
な制圧を加えた。IRS(税務局)が共和党関係者の税務を違法調査をし
たIRSスキャンダルは今も調査中だが、辞職したロイス・ラーナー
主任は黙秘権を行使している。IRSは関係データをコンピューター
から消去したが、この違法行為も調査中である。

これまでにオバマが指名したツァーは12人に上るといわれている
が、ダラスの病院でエボラ出血熱に感染したものが3人も出たので、
国会はCDC(疾病対策局)の主任を国会喚問した。するとオバマはエ
ボラ対策と称して新たにツァーを任命した。ツァーは国会の承認を
必要としないし国会に喚問されることもない。ツァーに任命された
ロン・クライン(Ron Klain)は医者ではなくバイデン副大統領の部
下である。伝染病対策ならCDCの責任者であるDr. Tom・Frieden が
指揮すべきである。医者でさえも完全な対策が出来るとは限らない。
オバマは伝染病問題まで政治化して専門家に任せない。

●オバマの応援を断る民主党候補

元CIA長官パネッタの回顧録が発表されてオバマが部下の建言を聞
かず優柔不断で責任回避ばかりしていることがわかり、民主党議員
や中間選挙の民主党候補者がオバマを批判するようになった。ISIS
はテロではないという主張を変えず、ISISがバグダッドに接近して
もオバマは軍隊派遣を拒否している。失敗の責任は他人、成果が上
がれば自分のもの。アメリカ有史以来最悪の大統領と言われる。

11月の中間選挙があと三週間を切ったが民主党候補者が苦戦して
いる州は少なくとも5箇所か6箇所といわれているが、候補者がオ
バマの応援演説を断るようになった。民主党系のNYタイムス、ウォ
ールストリートジャーナル、ワシントンポストなどもオバマ批判を
掲載するようになった。

●次期大統領は誰か

アメリカはオバマ無責任のおかげで機能不全に陥っている。ベンガ
ジ問題、オバマケア、IRS(税務局)の共和党員弾圧、イラク派兵拒否、
ウクライナ、イラン交渉の失敗など、オバマが退任するまでは改善
は望めない。

次期大統領の選挙まであと二年あるが一説にはヒラリーの呼び声が
高いと言われている。しかしヒラリーはベンガジ問題で直属の部下
を見殺しにした責任問題があり、中間選挙が終わって共和党が上院
下院を制覇すれば直ちに国会のベンガジ事件調査が始まり、ヒラリ
ーが立候補するかどうかも疑問である。

アメリカが衰退した威信を回復するためには共和党が政権を取って
オバマの失政を改善しなければならない。ヒラリーが当選すればオ
バマ政策は継続され、前述の諸問題は見送られアメリカの機能不全
は改善できない。共和党が政権を取り、オバマ8年の失政改善とア
メリカの国威回復を期待したい。


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