【馬政権に怒り】6月26日に台湾でECFA反対デモ
台湾の声
台湾と中国の両岸経済協力枠組協定(ECFA)締結のための実務者協議が6月13
日に中国上海で開催され、中国が約500項目、台湾が約200項目について関税を引
き下げることで大筋合意した。台湾の馬英九政権は、早ければ今月中にもECFAを
調印する見通しであることを明らかにした。
これに対し、ECFA締結に反対する台湾団結連盟(台連)の黄昆輝主席は、「馬
政権の両岸交渉は台湾国民の信頼を得ていない。なぜなら、徹頭徹尾が秘密にさ
れ、利害関係者と意思疎通をはかることなく、国民に内容を知らせず、国民を政
策決定から排除しようとしているからだ。国共(中国国民党と中国共産党)が密
室で利益を分け合おうとするものだ」と厳しく批判した。
さらに黄主席は「銀行、保険業、病院などを中国に進出しやすくしたところで
、台湾の雇用は増えるのか?」と疑問を呈し、「大企業のビジネス上の利益が台
湾国民の利益になるとは限らず、雇用を促進するとも限らない。もし大企業のた
めだけに中国統一へと進めるなら最後は必ず国民から唾棄される」と警告を発し
た。
台連と最大野党の民進党は6月26日に、「一中市場」(一つの中国共同市場)
に反対しECFA締結の可否を問う国民投票実施を求める大規模なデモ行進を予定し