【追悼】ありがとう、黄文雄先生
台湾独立建国聯盟日本本部 総務部長 片木裕一
黄文雄先生とご縁をいただいたのは、20年以上前のことだった。
私が初めて台湾を訪ねたのは1996年の3月で、目的は「台湾の鉄道を見に行くこと」
だった(私は鉄路迷)。
勿論翌週に総統選挙の投票があることは知っていたが、正直
なところ、タカを括っていた。
行ってビックリ見てビックリ、台湾全土が日本では考えられないほどの熱狂ぶりだった
のだ。
結局初台湾の3泊4日は「総統選挙ウォッチング」になり、帰国後は台湾に関する
本を読み漁った(投票が午後4時までで期日前投票制度もないのに投票率は76%という
ことにも驚かされた)。
そして、当時は台湾に関する本はあまりなかったこともあり、早々
に黄文雄先生に辿り着いた。
数年後、転勤で大阪から東京に移り、友人の紹介で「台湾研究フォーラム」に参加したが、
そのとき初めて黄文雄先生にお会いした。
さらにその場には宗像隆幸先生や金美齢先生
もおられ、大変驚いたものである。
なお「台湾の声」の林建良先生にご縁をいただいたのも
この頃だった。
その後、台湾研究フォーラム主催の「認同台湾ツアー」に参加したのだが、
歴史的な施設では黄文雄先生に直接説明をいただき、台北のホテルの会食では黄昭堂
先生、蔡昆燦先生をご紹介いただき、その後も現職の立法院議員や次回の台北市長選挙
の候補者を訪ね、黄文雄先生は解説・質問・通訳の1人3役の大活躍! 黄文雄先生の
圧倒的な知識量と広範な人脈には、ただただ驚くばかりだった。
結果、黄文雄先生にお会いするまでは台湾訪問は年1回程度の初心者だった私が、台湾
に首まで漬かるのに大した時間はかからなかった。
さらに数年後、私は勤務先を早期退職し、台湾関係の有志が出資して立ち上げた会社に就職
したが、黄文雄先生にはその会社の初代社長に就任していただいた。
黄文雄先生は会社経営
には殆ど指示はされなかったが、幾度となく到来した会社の危機に対しては、それとなく助言
いただいたことを忘れない。
現在私が台湾を軸にしてビジネスと私的活動ができているのは、一重に黄文雄先生のお蔭と
いって間違いない。
ただただご冥福をお祈りしたい。
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