震災追悼式典で台湾代表、指名献花へ 昨年の一般参加から待遇見直し
msn産経ニュース
2013.3.6 10:22
東日本大震災の発生から2年となる今月11日に国立
劇場(東京都千代田区)で開かれる政府主催犠牲者追悼
式典で、献花に際して国名を読み上げる指名献花に台湾
を加えることが5日、分かった。台湾の代表者の座席も
外交団向けの来賓席に用意する。民主党政権下で行われ
た昨年の式典では指名献花から外すなどしたため批判を
浴びたが、安倍晋三政権は待遇を見直す。
昨年、台湾代表として出席した「台北駐日経済文化代
表処」の羅坤燦(らこんさん)副代表は一般参加者とし
て献花。座席も各国と国際機関の代表が並ぶ会場1階の
来賓席ではなく、企業・民間機関の関係者らを集めた2
階の一般席だった。
台湾は震災発生後、最も早く日本への支援を表明。寄
せられた義援金は各国最多とされる約200億円に上っ
た。中国への配慮を優先した民主党政権による追悼式典
での冷遇は、国内外からの批判を招いた。
国会でも厳しく追及され、野田佳彦首相(当時)は昨
年3月の参院予算委員会で「(台湾側の)気持ちを傷つ
けるようなことがあったら申し訳ない。深く反省したい」
と陳謝。「配慮が足りなかった」とする政府答弁書も閣
議決定した。