新高山 百合
昨5日、台湾本土派の新聞自由時報の「自由広場」の欄で、「台湾は日本の生命線!」ブログ主宰の永山さんの投稿文が下のように掲載されました。
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日本の読者が釣魚台を語る
◎ 永山英樹
9月28日に「自由広場」に掲載された「1997年、中日は共同で台湾漁船を封殺/この事件は台湾が如何に釣魚台の主権を主張すべきかを語っている」と題する一文は、「釣魚台列嶼島は台湾付属島嶼の地位を以って主権の帰属を確立しており、中国固有の領土の理念など不必要だ」と指摘した。
「馬関条約」(下関条約)は台湾の付属島嶼に言及しているが、しかしその範囲は確定していない。しかし私が明確に指摘できるのは、該条約が発効した時点で、以下の三つの島嶼は付属島嶼に含まれていなかったということだ。
一、紅頭嶼(現蘭嶼):日本は馬関条約発効後、当時フィリピンを統治していたスペインがこれを統治する意思がないことを確信にして、初めて台湾の一部とした。
二、Agincourt=彭佳嶼:これもフランスが占領を終結させたことを確認後、台湾に編入した。
三、魚釣島及び久場島(現尖閣諸島,台湾では釣魚台列嶼と呼ぶ):馬関条約調印の時点ですでに日本領土となっており、そのため付属島嶼に含まれることは絶対にありえない。
中華民国と中華人民共和国は四十年前になって「釣魚台は本来台湾の付属島嶼」だと宣伝し始めたが、以上の三点を見てもわかるように、明らかに史実と異なっている。もし釣魚台が本当に台湾に帰属するのなら、私は台湾のため、日本政府に抗議を行うだろう。しかし事実はそうではないのだ。
現在日台両国は共同で東シナ海の安定を維持しなければならない。もし台湾が今後も尖閣の領有権を主張し続けるなら、日本国民に「台湾人は中国人と同じであり、台湾は中国の一部なのだ」と誤解させることになり、両国の友好関係を損ない、中共に漁夫の利を得させることになる。(日本・台湾研究フォーラム会長)
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昨晩、永山さんはFacebookで、この文章について次のような説明をしました。
「本文は日台関係が破壊されないよう、たとえ台湾人に怒られても、事実を言おうと思って書いたものです」
するとKarl Wuさんという台湾青年がすぐにコメントしました。
「もし歴史事実なら、怒られることを心配する必要はありません。怒られるのを恐れて本当の話をしないのは偽善で、それは中国人の劣習です。もし怒る台湾人がいれば、それは二つのタイプの人:国民党教育で洗脳された人、または理性的に思考できない人だけです。永山さんはここでは日本人の曖昧さがまったくありませんし、また中国人のような偽善者になろうともしていませんので、尊敬できます。実際には釣魚台の帰属に関しては、李総統も同じように考えています」
これに対して永山さんは「私の本当の考えを理解してくれて感謝します」と答えました。
それでKarl Wuさんはまた書きました。
「私は永山さんが敢えて自分の考えを語ったことを尊敬します。一昨年私は慶應義塾大学の会議に出席した時、「日本は第二次大戦の暗い過去を捨て、アジアの問題にさらに積極的に介入しなければならないと思います。日本はすでに民主国家ですので、もはや前の世代の罪悪感や萎縮を背負うことはありません。結局中国の覇権と拮抗できる民主国家は日本だけです」と発言しました。しかし私の発言に対し、その場にいた教授や官僚は気まずそうな顔をして何も答えたくない様子でした。私はとても失望しました。今回の日本政府の釣魚台事件の処理は、外交的な考慮で譲歩余儀なくされましたが、しかし事実真相は中国の覇道でも変えることはできません。
今まさに自分たちの前途のために奮闘している台湾人は、立場が曖昧な日本の方々を必要としていません。私たちが必要とするのは永山さんのような立場を明確にし、是非をはっきりとさせる日本の同志なのです。あなたが「もし釣魚台が本当に台湾に帰属するのなら、私は台湾のため、日本政府に抗議を行うだろう。しかし事実はそうではないのだ」と言ったのはとても素晴らしいです。それは永山さんの台湾に対する感情と支持が理性の上に立っている証明です。この一点がとても重要です。」
永山さんは答えて言いました。
「Karl Wuさん 教授や官僚の前で日本のために正義の声を上げてくれたことに感謝します。私は日本が自信を持ち、友邦(台湾)の助けになる国にならなくてはならないと深く考えています」
以上の二人の対話を読み、私はとても感動しました。
永山さんが発露した日本精神に喝采を送るとともに、私たちの台湾がこんなに素晴らしい考え方をする若者Karl Wuさんを要していることを誇りに思います!彼に台湾魂があることを感じます!