【読者投稿】政権交代への背景・近づくほど嫌になる中国

【読者投稿】政権交代への背景・近づくほど嫌になる中国

         
                 好田良弘 日本李登輝友の会会員

 昨夜(1月14日)放映のNHK「クローズアップ現代」は、台湾総統選挙で政権
交代が確実視される背景を紹介していた。これを、私なりに要約すると、馬英九政権
の対中接近政策は、台湾人に中国の実像が浸透する機会を提供した。しかし、それは
台湾人に植え付けられた中国への帰属意識を摩耗させた。つまり、対中接近政策は、
むしろ、台湾人の意識に、中国との距離感を育む結果となった。その距離感が、政権
交代を志向している。

 この現象は、我が国でも同様であり、人や物の交流が盛んになればなるほど、日本
人には、「異形の大国」である中国の実像が浸透することとなる。その結果、日本人
に植え付けられた日中友好の幻想もまた、摩耗して行くことになる。

 昨夜の放映では、台中関係を「分断」と表現していた。こうした幻想も、共産党の
一党独裁体制維持に専心する中国に対し、選挙による二度目の政権交代を実現させる
台湾の現実により、摩耗されるべきであろう。


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