萩原功
馬政権下の中華民国にしろ、中華人民共和国にしろ、台湾人自らが台湾の将来を
決定することを許さず、台湾と台湾人の将来を中国人が決めようとしています。
かれらが恐れることは、日米による台湾独立建国派との連携です。
そして現在、米国は経済危機脱出のため米中蜜月時代を演出せざるを得ない状況
にあります。ここに、馬政権下の中華民国や中華人民共和国が台湾との分断工作
を日本に集中する動機が存在します。
今般の靖国神社での高金素梅達の狼藉やNHKのジャパンデビュー・アジアの一等
国は、この日台分断工作の一環として対策を考えるべきです。
そして、今般の靖国神社での高金素梅達の狼藉も、NHKのジャパンデビュー・
アジアの一等国と同様な映像による捏造報道という戦術の導入部分であると考え
るべきです。 今般の靖国神社での高金素梅達の狼藉は、人として許しがた
く、日台の英霊への感謝の念を持つ方々を激昂させました。さらにいえば日本の
一般的な教育は歴史認識が貧弱であり、多くの人々がまだ建国されざる台湾とい
う独立国家と台湾を長年不法占拠してきた中華民国を混同しています。
中華民国の国会議員による問題なので、中華民国政府への抗議を行うのは当然
なのですが、ここに日台分断の罠が仕掛けられています。すなわち、日本人による
中華民国への抗議を、日本人による台湾人に対する怒りにすり替え、日台の分断を
図り、台湾人の孤立感と無力感を深めようとするという罠です。 台湾人の孤立
感と無力感こそ、台湾の独立建国阻止と中国による台湾併合を進めるための要因
となります。 そして、このような捏造報道を行うのは、NHKだけの専売特許では
なく、台湾においても中国国民党や中国共産党の強い影響下にあるメディアが存
在します。
つまり、理性的で正当な抗議であっても、彼らに捏造報道の材料となる絵柄を
提供することで、台湾の独立建国阻止と中国による台湾併合を進めるために利用
されてしまうのです。
この件に関しては、昨年の尖閣諸島への侵入事件と同様に、街頭宣伝やデモによ
る抗議を控えるべき理由がここにあるのです。
そして、これらが日台分断工作であるということに注目するなら、在留カード国
籍欄台湾表記で盛り上がった日台の友好と台湾独立建国への歩みを粛々と進め、
それを台湾内部に知らしめることが、最も効果的で強力な抗議のあり方となるは
ずです。