日台関係正常化を求める会
1 普天間基地と沖縄の海兵隊は台湾に移転すべきである。
二転三転する鳩山総理の発言と日米安保体制解体を狙う左派勢
力・媚中勢力に踊らされ、こじれにこじれた普天間基地移転問題。
日台関係正常化を求める立場からの結論を言う。
普天間基地と沖縄の海兵隊は台湾に移転すべきである。
なぜならば、この措置が対中抑止力を向上させつつ、普天間基地
を国外に移転し、日本・台湾・米国に大きなメリットをもたらし、
中華人民共和国による台湾併呑・日台分断・沖縄併呑などの瀬戸際
戦略を阻止するからである。
そして、日本が普天間基地や米国海兵隊を負担や迷惑だというなら、
喜んで台湾に誘致したいと台湾政界の有力者も発言している。当然
の事である。米国海兵隊がいれば、そこは米国にとって手放すこと
が出来ない土地、敵の大軍に包囲させ孤立させてはならない土地、
アラモの悲劇を再現してはいけない土地になるのである。
そして、中華人民共和国の太平洋進出と瀬戸際戦略という現実を
見るとき、米国海兵隊などの米軍の台湾駐留なくして、米国は台湾
関係法を遵守できなくなって来ている。
2 日台関係と西太平洋の視点から
自民党政権時代に結ばれた名護市辺野古への移転に関する日米合
意は、米軍の世界的再編という大きな流れの中で沖縄の負担軽減を
図りつつ、基地経済と国の公共投資・財政支援で成り立つ沖縄経済
の現状に対応する面では現実的なものであった。
元来、普天間基移転の受け入れを表明していた前名護市長が、選
挙目当ての他地域からの住民票移動などの全国の左派の支援を受け
た現市長に選挙で僅差をもって敗れたのも、鳩山総理以下民主党政
権が、一旦結ばれた日米合意を米国の同意なしに反故にしようとし
たことが背景にある。
一度結ばれた国際間の合意を国内の政権交代で反故にする。これ
では、文明国ということはできない。
このように、普天間基地の移転は国内政治の面でも大きな問題で
あるが、私達日台関係に関わる者は日本と台湾の関係と西太平洋全
体からの視点からこの問題を把握したいものである。そうすること
で、従来の日米合意の問題点も見えてくる。