西村眞悟
連日、リオ・オリンピックにおける
日本人選手の活躍とメダル獲得の放映がテレビ画面で続いている。
そして、甲子園の高校野球の放映が加わる。
それを見ていると、
やはり思い浮かぶ。
彼らリオ・オリンピックの選手たち、甲子園の球児たちと
同じ肉体鍛錬をした若者たちが、
遙か東シナ海の空と海で、
黙々と我が国の領土領海を守っている、と。
彼らの顔や姿は放映されず、
彼らにはメダルもない。
お盆の休日もバカンスもない。
しかし、
彼らは黙々と任務を遂行している。
オリンピック選手と同じく、
彼らは国の宝である。
そのようなとき、防衛大臣が、
サングラスをかけてバカンスの格好でジブチに飛び立っていった。
八月十五日は、
日本から遠く離れたジブチで過ごすらしい。
今まで、八月十五日には靖国神社に参拝し、
国のために命を献げた英霊に敬礼していた者が、
防衛大臣になったとたんに靖国参拝を回避するということは、
中共に如何なるサインを送ることになるか、理解できないのか。
そのサインとは、中共に対して日本は強硬な対応は致しませんという
中共に軍事攻勢を促すサインである。
靖国参拝回避とは、
安倍内閣は、また防衛大臣は、国を守ることよりも、
中共のご機嫌を取る方が大切だと思っているというサインなのだ。
相手をして、日本を見くびらせるサインなのだ。
従って、安倍内閣が、このようなサインを中共に送ると言うことは、
現場の自衛官や海上保安官にとって、
「馬鹿な大将、敵より恐い」
ということだ。
何故なら、この大将の対中宥和の行動によって、
現場における中共の攻勢を呼び込むからである。
従って、靖国神社参拝を回避した防衛大臣が、
ジブチの自衛官を激励できるのか。
東シナ海の空と海で闘っている自衛官を激励できるのか。
ジブチの自衛官は、防衛大臣のお出ましに、
「俺たちを、靖国参拝回避の道具に使うな」
と思っているだろう。
彼らを激励したいのなら、
八月十五日に、
靖国神社に参拝してから、行け。
さて、今、「東シナ海の海と空で闘っている自衛官」と書いた。
その通り、彼らは現在、海上保安官を含め、闘っている。
彼らは、
尖閣周辺の中共の武装民兵を乗せた三百隻近くの「漁船」と
十数隻の中共の公船の領海侵犯と尖閣諸島への上陸を阻止しているのだ。
オリンピックのメダリストと高校球児を讃えるのならば、
尖閣周辺の空と海で闘っている彼らも讃えよ。
オリンピックと高校野球の現在が、「平和」だと思ってはならない。
中共が現在尖閣周辺の海と空で実施しているのは、
中共得意の「戦争」である。
戦争でないようで戦争である状態、
戦争であるようで戦争でない状態、
これを「OTHER THAN WAR」という。
中共は、現在、しつこく、この「戦争」を実施している。
気を緩めれば、中共は尖閣諸島魚釣島に上陸する。
何度でも言う。
尖閣を中共に奪われてはならない。
尖閣を奪われれば、台湾と沖縄は中共の掌中に入り、
東アジアに動乱が来て、
我が国の存立が危機に瀕する。
安倍内閣に申す。
靖国神社参拝を、バカンス旅行で回避する根性で、
この危機を克服することはできない!
総理大臣に申す。、
防衛大臣をジブチに行かせたのなら、
明日の八月十五日は、
総理自ら靖国神社に参拝して英霊のご加護を仰ぎ、
国家防衛の決意を示されたい。