【華禍】 街を劣化させる中国人

【華禍】街を劣化させる中国人2011.5.19 産経新聞

河添恵子

 

ウサマ・ビンラーディン殺害のニュースを、帰国前夜のサンフランシスコのホテルで見た。オバマ大統領の“勝利宣言”、殺害への経緯やワールドカップ・サッカー大会で優勝したかのごとく狂喜乱舞する民衆の姿が、CM抜きで延々と流れた。「報復が始まる…自分はアジア人で良かった」と心で呟(つぶや)く。が、瞬時に現地に暮らす日本人らの嘆き-アジア人といえば中国人だらけになったこの街で、モラルのモの字もなく協調性のキョの字も感じられない彼らと、一緒くたにされるのだけは御免-を思い出した。

「アメリカはゴミ処理に月額数十ドルは必要だけど、節約のためか公共のゴミ箱へこまめに捨てる中国人を時々見かける。4万〜5万ドルはするベンツに乗る金持ちでも、同じことをしていた」と白人の一人も首をかしげる。

サンフランシスコといえば世界最大級のチャイナタウンが有名だが、老朽化(ゴミだらけ)&老齢化、治安悪化の問題を抱え、かつ90年代以降の中国からの移民急増に伴い、西に南にと“チャイニーズタウン”が形成され拡大を続けてきた。ダウンタウンの南西に位置し、太平洋に面するサンセット地区は、約70年前より白人系の中間層が居を構えた街だが、大多数はこの地を離れ、今や住民の6、7割が中国系という“アジアタウン”へと変容(&劣化)している。

「この周辺は違法建築のオンパレード」と何人もが口をそろえる。「中国人が家を買うと、(無免許の)中国人大工を雇い、室内をあちこち仕切って小部屋をたくさん作り、ガレージも部屋に改造する」からだ。数家族で住む、もしくは大家さんとしての家賃収入が目的とはいえ、ルール重視のアメリカにおいても非社会的行為に邁進(まいしん)する彼らに、他(民族)住民は少なからずあきれている。

「うちの近所で、短期間に同じ中国人が家を3軒も買ったのよ。日本は大丈夫?」。アメリカからのこのマジな“土産言葉”を、少しでも多くの政治家に送り届けたい。(ノンフィクション作家)


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