台湾の声編集部 多田恵
2023年3月2日午後8時30分
日経新聞の印象操作記事「台湾、知られざる素顔」シリーズについて、台湾独立建国聯盟日本本部の林省吾氏がメールマガジン『台湾の声』姉妹誌『日本の声』に“散播「疑台論」的日經新聞「台湾、知られざる素顔」系列”(台湾懐疑論を散布する日経新聞「台湾、知られざる素顔」シリーズ)という批判を発表した。
日経新聞は、3日目の記事で、蔡英文総統が「(中国との)交流は発展の基礎となります」と発言しているかのように引用している。
中国と交流することが台湾の経済発展の基礎であると発言したかのように誤解させる表現だ。
これについて林省吾氏は、中国に対し強い姿勢を見せる蔡英文総統でさえ中国駐在の台湾人ビジネスマンに対し頭が上がらないかのような印象を与えていると指摘した。
また、その原文が「推動疫後健康有序的交流,也是鞏固兩岸和平穩定發展的重要基礎」であると指摘した。
これは「コロナ禍後の健康で秩序のある交流を推進することは、両岸の平和安定が発展するための重要な基礎を固めることでもあります」という内容である。
その原文の直前に、「維持臺海和平穩定是兩岸共同的責任」(台湾海峡の平和安定を維持することは両岸共同の責任である)とあることから、「平和安定」が名詞として用いられていることが分かる。日経の記事は「両岸の平和安定の発展」から「両岸の平和安定」を削除して、何の発展であるかわからないようにし、読者が前後の文脈から“台湾経済の”発展だと解釈するように仕向けているのだ。
ちなみに先ほどの箇所をGoogle翻訳にかけてみると「疫病後の健全で秩序ある交流を促進することも、双方の平和的で安定した発展を強化するための重要な基盤です」という結果が得られる。
つまり発展するのは台湾の経済ではなく、「両岸の平和安定」、少なくとも「両岸関係」なのである。
日経新聞の中国語の理解力はGoogle翻訳以下なのだろうか?
大手新聞社にあってそこまで記者の質が落ちるということは、にわかには信じがたい。
日経新聞の引用は翻訳の域を遥かに超えた捏造である。
なぜそのような捏造をするのか?
このシリーズ記事の責任者はいったい誰なのか?
その人物は中国に対してどのような弱みがあって日経新聞の信頼を売り渡したのか?
日経新聞社は自ら検討すべきである。
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