【秘書長交代】党内での信頼を失いつつある馬英九の焦り

【秘書長交代】党内での信頼を失いつつある馬英九の焦り

        「台湾の声」

 与党・中国国民党主席(党首)を兼任する馬英九総統(大統領)は、国民党の
人事改造を行い、同党中央常任委員会で、金溥聡(愛新覚羅溥聡)氏を同党秘書
長(幹事長)とする人事案を決定した。

 金氏は1956年台湾台南の出生だが、満州人の血を引いている。清国が中華民国
に倒された歴史背景から、満州人が国民党の実権を握ることに台湾マスコミも興
味を示し、名前に「溥」の漢字が入っていることから、清国のラストエンペラー
で後に満州国皇帝となった愛新覚羅溥儀の親戚だなどと伝えられたりしたが、金
氏自身が12月14日、友人を通じて「溥儀と血縁関係があるかはわからない」と発
表した。

 金氏は馬英九・台北市長時代に台北市政府新聞処長、台北市副市長を務め、マ
スコミ政策にも精通し、総統選挙で馬英九の選挙参謀として腕をふるい、馬英九
の信用も厚いとされている。

 馬英九国民党主席の下で初めて戦った地方統一選挙で国民党は大幅に得票率を
減らした。これに慌てた馬英九が党内を仲良しの身内で固め、党内の権力を再び
掌握し、党勢を立て直そうとしている模様だ。これらの動きからは、党内での信
頼を失いつつある馬主席の焦りが見てとれる。


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