【産経記事】台湾独立派「住民投票を」 そろって会見、李登輝氏も出席

【産経記事】台湾独立派「住民投票を」 そろって会見、李登輝氏も出席、「台湾」名義での国連加盟も訴える

2018年3月1日産経新聞より

 【台北=田中靖人】「台湾独立」の住民投票を求める政治運動の開始を宣言する記者会見が28日、台北で行われ、独立派の政党や政治団体の代表が一堂に会した。会見には李登輝元総統が出席し、民主進歩党の陳水扁元総統もビデオメッセージを寄せた。台湾独立の動きを警戒する中国を刺激する一方、中台関係の「現状維持」を掲げて独立の動きを抑制してきた蔡英文政権にとっても、難しい課題となりそうだ。

 この日は、中国国民党政権による1947年の住民弾圧事件「2・28事件」から71年、民主化・独立運動の記念日でもある。運動は、民放テレビ局「民間全民テレビ(民視)」の董事長(会長)が発起人となり、150人が署名に名を連ねた。会見には、ヒマワリ学生運動から派生した政党「時代力量」の黄国昌主席や、民進党の呂秀蓮元副総統も出席した。

 宣言文は、2019年4月に住民投票を行い、「台湾の人民が自ら国家の地位と前途を決める」と主張。「台湾」名義での国連加盟も訴えている。

 李氏は「住民投票で台湾を正常な国家にする」と大筋で支持を表明。病気療養のため仮釈放中の陳氏も、映像で「2350万人の台湾人民の決心を全世界に知らせよう」と呼びかけた。

 ただ、領域の変更など「独立」に関係する決定は、立法院(国会に相当)で出席委員の4分の3以上の賛成による発議で憲法を改正する必要があるため、法的拘束力のある「独立投票」が実施できる可能性は低い。運動は、中国に低姿勢を取る蔡政権に圧力をかける狙いもあるとみられる。

 一方、独立派が2・28事件の「首謀者」とみる初代総統、蒋介石の遺体が安置されている北西部・桃園市の墓所に28日、「青年独立派」を名乗る男らが侵入、ひつぎに赤いペンキをかけた。


台湾の声

バックナンバー
http://ritouki-aichi.com/category/vot

登録/解除
http://taiwannokoe.com/register.html

Facebook
https://www.facebook.com/taiwannokoe

Twitter
https://twitter.com/taiwannokoe

※この記事はメルマガ「台湾の声」のバックナンバーです。
講読ご希望の方は下からお願いします。


投稿日

カテゴリー:

投稿者: