2009.12.10 産経新聞
河添恵子
「日本列島は日本人だけの所有物じゃない」が持論の宇宙人総理。永住外国人への地方参政権付与は「愛のテーマ」だって。ひぇーっ。民主党幹部の多数が積極推進派というが、自民党内にも“売国系議員”はいる。在日韓国・朝鮮人が大多数を占める「特別永住者」の約42万人(平成20年末の統計)は、竹島や対馬の領有問題などにもかかわる一大勢力。が、見逃せないのは増加の一途をたどる中国系の存在&動向だ。帰化人+永住者+就業・留学・婚姻などの定住者で計80万人ほど。定住者は永住権の取得予備軍といえる。推進派は「地方参政権だしね」と能天気か「納税者だから」とトンチンカンだが、日本を“自家薬籠中の物”にしたい中国政府の野望と合致する政策だって気づかないの?
中国政府は移民を国策に据えている。十数億の膨大な人口を抱え雇用もままならない中、人民の海外放出を望み、地球規模の覇権へ邁進(まいしん)しているともいえる。移民斡旋(あっせん)企業による「移民説明会」は北京でも花盛りだったし、ネットでも膨大な量の移民情報があふれている。
事実、世界には猛烈な勢いで「もう一つの中国」が飛び火し拡大中だ。街の看板は中国語がメーン、銀行マンも中国人だらけ、中国系議員も珍しくないカナダのバンクーバー周辺都市は象徴的だが、オーストラリアの選挙(2007年11月)でも、移民政策に厳しかったハワード現職候補が中国系住民の多い地元で落選、“LOVE中国”のラッド首相が誕生した。つまり中国人が新天地で経済のみならず政界でも「数の論理」でキャスチングボートを握る時代になっている。
この狭い島国・日本もいずれ中国系自治区が点在し離島は奪われ、先住民=日本人が逃げ&追いやられ、雇用が侵食され、保守系議員は落選ってことかなぁ…涙。「長城計画」で小沢チルドレンは中国詣でだし。えっ、もしかして民主党政策の裏バージョンって「“中国”民の生活が第一」だったの? 日本が危ない!(ノンフィクション作家)