【李登輝さん】「安倍政権は『日台関係法』の制定を考慮するべき」
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」より転載
李登輝総統、日本での視察日程すべてこなし、帰国
「安倍政権は『日台関係法』の制定を考慮するべき」と記者会見
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六度目の来日を果たした李登輝元台湾総統は「2014日本訪問の旅」を無事に終えられ、「台湾関係法の制定を日本は検討すべきだ。必要があれば何度でも来ますよ」と記者会見して、新千歳空港から直接、台湾へ帰国した。
李元総統は19日に大阪に入り、講演会、工場見学などハードな日程をこなしたあと、北海道入り、24日には一時体調を崩されたため小樽訪問を中止された。同日夜には体調を回復、李登輝総統の家族水入らずで札幌の寿司レストランへ行かれたとか。
今回の来日は大きく三つの目的があり、最先端の癌治療法、代替エネルギー、肉牛飼育の現状視察。これらの視察目的はつつがなくすべて終了された。
札幌市では同行記者団と会見し、「年はとったが必要があったら、また来たい」と再来日に意欲を示した。
また安倍首相が11月のアジア太平洋経済協力会議(APEC)で、中国の習近平国家主席との会談に意欲を示していることについて、「集団的自衛権の行使容認を決めたことで中国にプレッシャーがかかり、習近平主席の方が(安倍首相に)会う必要性が出てきている」との分析を示す一方、「日台間に外交関係がないため、経済や人的往来など関係強化の法的根拠となる『台湾関係法』制定の必要性」を改めて強調された。