【感想】「汝、ふたつの故国に殉ず・台湾で「英雄」となったある日本人の物語」を読んで

【感想】「汝、ふたつの故国に殉ず・台湾で「英雄」となったある日本人の物語」を読んで

読者の皆様へ

是非この物語を広めてください。できれば感想文もお寄せください。
そのまま返信すれば、編集部に届きます。

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 「台湾の声」編集長 林 建良(りん けんりょう)

台湾には台湾人中心の大河ドラマは今まで製作されたことがありません。もし製作するならば、この湯徳章を主人公にして作ってほしいものです。

読み終えて涙が止まりませんでした。ただの感動というよりは、そこまで忠実に当時の史料を精査し、台湾社会の生活そのものを再現してくれた感動も含め、更に台湾人が歩んできた苦難の歴史を日本社会に紹介してくれる感謝の気持ちも入り混じった感激が一気に噴出しました。

一台湾人として、この本を日本だけでなく全世界の人間に読んでほしいのです。

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以下はアマゾンより

汝、ふたつの故国に殉ず ―台湾で「英雄」となったある日本人の物語― 単行本 – 2016/12/10
門田 隆将 (著)

単行本
¥ 1,944

門田隆将、渾身の最新作登場!

台湾で、その命日が「正義と勇気の日」に制定された日本人がいた――。日本と台湾の絆を表す「英雄」が歩んだ苦難と感動の物語。史上初の「日台」同時発売ノンフィクション!

1895年、ひとりの若者が台湾を目指して故郷・熊本をあとにした。台湾の治安維持と発展に尽くすためである。やがて台湾女性と家庭を築いた彼は、のちに「英雄」と呼ばれる男の子をもうけた。しかし、戦後の台湾の悲劇は、一家を動乱に巻き込んでいく。日本と台湾の“絆”を表わす「5代120年」にわたる壮大な一族の物語――。

「私には大和魂の血が流れている」「台湾人、万歳!」。台湾最大の悲劇となった1947年の「二二八事件」で、そう叫んで、永遠の眠りについた英雄がいた。坂井徳章弁護士(台湾名・湯徳章)である。父親は日本人、母親は台湾人で、生まれながらにして日本と台湾の“絆”を表わす人物である。父を早くに亡くした徳章は、貧困の中、辛酸を舐めながら勉学に励み、ついに当時の最難関国家試験である高等文官司法科と行政科の試験に両方合格する。

帝都・東京から故郷・台南へ帰り、台湾人の人権確立のために活動する中、徳章は国民党政府の「二二八事件」弾圧から台南市民を救うために奔走する。自らの身を犠牲にしながら、多くの市民を助けた徳章は、50年後に忽然と“復活”する。苦難の道を歩んだ台湾と、なぜ今も台湾人が日本と日本人をこれほど愛してくれているのか、その根源を解き明かした感動の歴史ノンフィクション――。

(プロローグより)

私は、蔡英文女史の姿と、歓喜で彼女の勝利を讃えた台湾人たちを見ながら、ここに辿りつくまでの「苦難の歴史」に思いを馳せずにはいられなかった。この勝利がもたらされるまでに、一体、どれほどの犠牲が必要だったのだろうか、と。そして、これまで流されてきた多くの、そして貴重な、血と涙を決して忘れてはいけない、と。勇気、信念、忍従、闘志、正義……先人たちが示しつづけた無形の財産こそ、台湾人の誇りだ。その多くの先人たちの中で、際立った光を放ち、日本人であり、同時に台湾人でもあった「一人の英雄」のことを、私は考えていた。もし、生きていたら、「この日」を彼は、どう迎えただろうか、と。

内容(「BOOK」データベースより)
台湾でその命日が「正義と勇気の日」に制定された日本人がいた―。日本と台湾の絆を表わす英雄が歩んだ苦難と感動の物語。


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