【媚中派の理屈】台湾が中国の圧力に屈してラビア・カーディル議長の訪台を拒否
メールマガジン「日台共栄」編集長 柚原 正敬
台湾の民間団体・台湾青年反共救国団などが「世界ウイグル会議」のラビア・カーディル議長に訪台を要請し、ラビア議長も訪台を希望していたが、なんと台湾政府がビザを発給しない方針を決めた。ラビア議長を「テロ組織と密接な関係がある」と決めつけ、「国益に沿わない」との理由でその訪台を拒否した。
ラビア議長を「民族分裂をはかる分子」、ダライ・ラマ法王を「宗教の旗の下に国家分
裂活動を進める分子」、そして李登輝元総統を「戦争メーカー」「トラブル・メーカー」
とみなす中国は、ラビア議長の訪台に「断固反対」を唱えていた。
中国は台湾を「敵」と宣言している唯一の国だ。だから2000基を超えるミサイルを台湾
に向けている。台湾の唯一の「敵」も中国だったはずだ。そのためにアメリカから戦闘機
などを購入する予算を組んでいるのだろう。その台湾がなぜ敵に同調しなければならない
のだ。
、媚中派の反対理由はよく似ている。「中国との学術交流に支障が出る」との大義名分を掲げ、学生が主催する李登輝元総統の講演を中止に追い込んだのは慶応大学だった。このとき、橋本龍太郎元首相が母校の慶応大学に圧力をかけた。慶応大学は橋本元首相からの圧力に屈して「学問の自由」を捨てた。台湾は中国の圧力に屈し「自主独立の精神」を捨てた。