【國民新聞】二・二六事件から六十六年 中国の台湾侵略が進んでいる

「台湾の声」【國民新聞】二・二六事件から六十六年 中国の台湾侵略が進んでいる

二・二六事件から六十六年
中国の台湾侵略が進んでいる  台独集会

國民新聞(平成25年3月号)

国民党が台湾人を虐殺した二二八事件の発生から六十六
年を迎え、二月二十四日都内で行われた記念集会に約二
百人が集った。

 主催した台湾独立建国聯盟日本本部の王明理委員長が
挨拶に立ち、「二二八の教訓を生かしたいとこの六十六
年間集会を続けてきた。アルジェリア事件で、日本政府
は専用機を派遣して犠牲になった国民の遺体を迎えに
行った。二二八事件では政府がテロリストでもない前途
ある若者を殺した。そして今、中国による現在進行形の
侵略が行われている」と述べた。

 台湾から来日した元日本兵の蕭錦文氏(八九歳)は一
九四一年に十七歳で志願兵となりインパール作戦に参加、
ベトナムから復員した翌年の一九四七年、二二八事件に
遭遇する。義父が経営する大明報社の社員だった蕭氏は
連行され、水かけ刑などの拷問を受け銃殺になる一歩手
前で釈放された。「文化教育レベルの低い中国人が文化
教育レベルの高い台湾人を統治した。この民度の高低差
が二二八事件勃発の原因」と指摘する。蕭氏は現在、総
統府と二二八記念館でガイドボランティアを務め、この
日も蕭氏にガイドしてもらった人々が北海道などから駆
けつけた。「戦争は非常に残酷で絶対に排除していくべ
き。しかしこの戦争は無駄ではなかった。それまでアジ
アは白人の植民地で、この戦争がなければ日本も植民地
になっていたかもしれない。侵略戦争ではなかったこと
を知ってほしいと、自分の体験を伝えている」と語ると、
会場から拍手が沸き起こった。

 続いてパネルディスカッション「中国の覇権主義にど
う立ち向かうか」が行われ、蕭氏に加えてイリハム・ム
ハマティ日本ウイグル協会会長、オルホノド・ダイチン・
モンゴル自由連盟党幹事長、ペマ・ギャルポ・チベット
文化研究所名誉所長、コーディネーターの評論家・黄文
雄氏が登壇した。ダイチン氏は「国民党の弾圧を目の当
たりにしていた南モンゴル人は、毛沢東の誘いにのって
国民党を追い出した。後に内モンゴル革命党が作られ、
南モンゴル人への迫害が始まる。人口百五十万人のうち
五十万人が逮捕された。少なくとも十万人以上が殺され
たといわれるが、当時モンゴルで何かあったか知られて
いない」と語った。

 イリハム氏は「二二八事件はウイグル、チベット、モ
ンゴルで起こったことと全く同じ。国民党と共産党のや
り方は同じで、まず知識人を弾圧する。ウイグル人十万
人が逮捕されその半数以上が行方不明。六十万人が当時
のソビエトへ逃げた。メディアをもたないウイグル人は、
何が起こっているかを世界に知らせられなかった。言論
を支配することが侵略の第一歩。この意味で近年台湾の
メディアが中国資本に買収されていることは非常に危険」
と警鐘を鳴らした。

 ペマ氏は「チベットでは百二十万人が殺された。中国
は『多民族国家である』と言ってきたが、この一年程前
から全部まとめて『中華民族』と言い始めている。チベッ
トの悲劇を引き起こした原因の半分以上はチベット人に
責任がある。それは独立を放棄し自治を許したこと、妥
協したことだ。だから台湾の問題に無関心ではいられな
い。自由民主を尊ぶ民族が共に戦わなければならない。
台湾で一日も早く独立政権が誕生してほしい」と述べた。

 黄氏は「儒教を始め中国の文化レベルは非常に低く、
暴力しか存在しない奴隷社会である。我々が力を合わせ
れば大きな武器になる」と訴えた。

 閉会挨拶に立った聯盟の林建良氏は「中国人権法と日
本版台湾関係法の制定を日本政府に働きかけよう」と呼
びかけた。

國民新聞(平成25年3月号)
http://www.kokuminshimbun.com/


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