【台湾総統選】与野党が候補を決定

【台湾総統選】与野党が候補を決定

メルマ!版註:E-Magazine版では、27日晩に「【速報】2012年民進党総統候補・蔡英文氏に決定」との速報を配信した。

【台湾総統選】与野党が候補を決定、現役の馬氏に女性の蔡氏が挑む、政権奪回かけ

2011.4.28 産経新聞

【台北支局】台湾で来年1月に実施される総統選挙に向け、最大野党の民主進歩党(民進党)は27日、一般有権者を対象にした世論調査の結果、公認候補を党主席(党首)の蔡英文氏(54)に決めた。一方、与党の中国国民党も同日開いた中央常務委員会で、党主席を兼務する馬英九総統(60)を候補とすることを決定した。

台湾初の女性総統をめざす蔡氏が、政権奪回をかけて現役の馬氏に挑む選挙戦が事実上スタートした。

民進党の蔡氏は、候補に名乗りを上げていた元行政院長(首相)の蘇貞昌氏(63)を、党内に限らない世論調査で退けた。国際経済法が専門の学者である蔡氏。前回の総統選挙で、同党が国民党の馬氏に敗れて下野した直後の2008年5月に党主席に就任した。

蔡氏はこの日、「台湾に再び勝利を」とする談話を発表し、台湾本土派としての政権奪回に強い意欲を示した。一方、国民党の馬氏も「改革路線を止めることはできない」との談話を発表。経済関係を軸に対中接近路線を強め、再選を狙う姿勢を鮮明にした。

台湾メディアは両候補の名前にいずれも「英」の文字があることから「双英対決」と名付けた。世論調査での両候補の支持はほぼ互角で、与野党接戦が予想される。総統の任期は4年。立法委員(国会議員)との同日選挙になる見通しだ。


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