【台湾総統選】「台湾人」「中国人」論争

【台湾総統選】「台湾人」「中国人」論争

         台湾の声

 台湾の最大野党・民主進歩党(民進党)の総統(大統領)候補である蔡英文主
席が最近の宣伝広告で「私は台湾人」とアピールしていることに関して、中国派
の野党である新党の郁慕明主席が「私は中国人だ」と反論し、「中国人ではない
のか?」と蔡主席や馬英九総統に答えを求めた。

 これに対して馬総統は、「血統は中華民族、炎黄の子孫で中華文化を熱愛して
いる。台湾にアイデンティティーを持ち、台湾のために尽力する台湾人である。
国籍は中華民国国民であり、中華民国の総統(大統領)である」と答えた。

 蔡主席のスポークスマンは、「台湾にアイデンティティーがあれば台湾人であ
る」との立場を示した。

 両者とも、新党の郁主席の質問に明確に答えているとは言い難い。台湾の総統
候補が「台湾人」なのはあたりまえだ。問題は「中国人でもある」のか、「中国
人ではない」のかであり、馬総統も蔡主席もその立場を明確に表明すべきである


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