【共同通信岡田充論文】これが「台湾専門家」?

【共同通信岡田充論文】これが「台湾専門家」?

        「台湾の声」 一読者より

去る5月10日発行の「21世紀中国総研」のHPに共同通信元台北支局長だった「岡田允」なる人物が『親日幻想』なる論文を寄せて、先の「NHKJAPANシリーズ第1回アジアの一等国」に対する視聴者の偏向番組批判に対しての反論を載せていた。

一つの論文や主張に対して自己の考え、批判、反論を唱えるのは、我が自由陣営では一行に差し支えは無いし規制する物でもない。

だがしかし、岡田氏の説に対しては思い込みや偏見、、中傷と言った看過出来ない所が露見され彼の言う所の「やはり素通りする訳には行かない…。」との事なので私も意見を述べてみたい。

まず氏が元共同通信台北支局長で「台湾専門家」と言う振れ込みで論文を寄せているが、これがまず第一の憤懣ものと言えよう。

氏が台北支局長の立場で「台湾専門家」と唱えるならば、台、中の関係や馬政権の行政姿勢、中共の覇権主義、膨張主義及び極東の政治情勢の現況が解らないとは言わせない。渦中に居た人間だったなばら誰よりも状況は熟知している筈だからだ。

氏は一般市民がNHKの番組に対して声を大にして異を唱えている「台湾統治の負の側面のみを取り上げた、日本と台湾との絆を分断し、中国による台湾併呑を実現する」と指摘した事に対して、何故もこう大声で騒ぎたてるのか、その背景を探るのが本論の目的である。と論ずる。願っても無い事だ。大いに背景を論じてもらいたい。

氏は、李登輝・陳水篇の「非中国化」の政権に代わって、中国との関係改善と協調を主張する馬政権が登場した。

台湾の旧政権と日本の保守勢力は冷戦終了後、強大化する中国を「仮想敵国」とし、日台協力を戦略的地位に高めようと努力してきた。「日本李登輝友の会」の岡崎久彦氏、中西輝政氏らが「台湾を日本の生命線」と位置付けているのを見ても日台関係を戦略関係と考えているのは明白だ、という。

そしてその関係を支える精神的支柱が、台湾の「親日幻想」である。経済至上主義の下で、「世界の一流国」入りを果たした日本は、冷戦終結後「失われた20年」に入る。新しい国家目標を設定する上で手っ取り早いのは、戦前の日本のアジア侵略と植民地政策を正当化し、それを基礎に擬似ナショナリズムを構築する事である、とのたまう。
だから氏の論説を憤懣ものだと言わざるを得ないのだ。

強大化する中国を「仮想敵国」としているのを懸念していると言うが、誰も仮想などしてはいまい。実際に中国が取っている政策を見れば完全なる『敵国』だとは言えまいか。国際条約も無視し、紛争地域は力ずくで自分の物だと主張する。国境は勝手に動かして海底資源は掻っ攫う。統治した事も割譲した訳でもない台湾を自分の物だと隙あらば分捕ると主張している。台湾が取られれば次は何処だか解っているのだろうか。
実際ならば開戦間違いない行動だ。

氏に問う。君は戦前の日本史をどんな風に学習して来たのか。大東亜戦争の何処が侵略戦争なのか。朝鮮にしろ台湾にしろわが国に併合される以前の彼の国の実情が解って論じているのだろうか。当時の日本の国家予算と同じ位のインフラ整備で国造りに力を入れたと言う。内地との同化政策を行った事に対し何処に植民地化の言葉を当てはめる事が出来ようか。

中国、韓国をはじめ多くのアジア諸国が日本の侵略を繰り返し非難するのに対し、李登輝氏が日本統治時代の教育、インフラ整備等を肯定的に評価し、武士道精神や道徳を「日本精神」として持ち上げ、金美齢氏、小林よしのり氏、桜井よし子氏らが台湾統治を肯定するのは「新国家主義」の「ナショナリズム」構築の必須条件であったとも論ずる。多くのアジア諸国が非難しているって、中国、韓国の他に非難しているのはどの国か知らせて欲しい。

日本史、侵略戦争、国家主義、ナショナリズムの何たるかも理解せずに外交史を論ずるには50年早いし、

金美齢氏や小林よしのり氏、桜井よし子氏らの氏名を挙げるのは100年早い。
彼らの書籍の一冊も読んではいまいに軽々しく人間を論じるなかれ。
第一に諸氏を呼び捨てにしているのは失礼千万な事だ。自分の人間性が疑われているのが解るまい。

岡田氏が論説で「NHK叩き」を叩く、のは自由だ。だがしかし、君の説はNHKと同様一般論とは程遠く中共の宣伝活動の域を出ていないから反論しているのだ。
氏の説が万死に値するのは「共同通信台北支局長」の肩書きで物を論じているからだ。
小生は一介の田舎に住んでいる百姓でしかない。肩書きも無いし金もない。
だがしかし、極東アジア情勢は岡田氏よりも平均的に見られると思っている。

氏が台湾で何を見、何をしていたか疑問に思う事ばかりである。

【参考】岡田充論文全文

NHK叩きは馬批判の代償行為 「親日幻想」捨てない人たち
http://www.21ccs.jp/ryougan_okada/ryougan_04.html


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