台湾の声編集部
中国の新たな指導体制を決める中国共産党大会が18日開幕した。
習近平総書記が政治報告の中で台湾について語った内容は以下のとおり。
「一つの中国の原則と九二コンセンサスを堅持する」
「台湾情勢の変化にうまく対処し、台独分裂勢力に断固反対しこれを抑えつける」
「両岸は運命共同体であり、血は水よりも濃し」
「台湾人民の生活様式を尊重し、台湾同胞に対し、起業、就業、生活面で、中国人民と同等の福利を与える」
「国家分裂の悲劇を再び起こしてはならない。いかなる組織、政党がいかなる時、いかなる形によっても、中国の国土を分裂させることを許さない」
これに対し、台湾総統府は「対立していた過去の路線には戻らないが、圧力には屈しない」とのコメントを発表。大陸委員会も「台湾を封じ込め、孤立させようとする態度を示したもので遺憾だ」「台湾を尊重し、理解してこそ和解と協力が得られる。対話を通して新しい関係の在り方を模索することで関係を前進させることができる」と反論した。
陳南天台湾独立建国聯盟主席は台湾のテレビ番組で、「習近平は台独の理念をまったく理解していない。中華人民共和国はこれまで一度たりとも台湾の土地を占領したことはなく、台湾が一つの国家になれば中国の兄弟国になるのであって、これは中国にすれば良いことであれ、悪いことではない」と述べた。
習近平が台湾独立阻止の気炎を吐くこの大会に、国民党が祝電を送り、台湾高雄市出身で上海市台聯会長を務める盧麗安なる人物が全国代表として出席していることを、台湾の政府系メディア「中央社」が友好ムードいっぱいに伝えている。
内なる敵が最大の敵であるのは古今東西歴史の常識である。
中国はトロイの木馬を台湾に続々と送り込んでいる。
台湾人は中国と内なる親中勢力と戦ってゆかなければならない。
—
台湾の声