【ニュース】汚職で台湾の司法の権威失墜
台湾の声
苗栗県選出の国民党籍立法委員(国会議員)だった何智輝氏の汚職収賄事件で
、一審、二審で10年以上の懲役刑の判決が出たにもかかわらず、今年5月の三審
(最高裁)で無罪判決となったことに関して、何氏から高裁判事や検察官が賄賂
を受け取っていたことが明らかになり、高裁判事3人、検察官1人が収賄容疑で
逮捕された。何氏は同事件が明るみになる直前に逃亡し、行方不明となっている
。
このほか、昨年4月に台湾の立法院(国会)で李慶華議員(国民党)と邱議瑩
議員(民進党)が口論になり、李慶華氏が家族や女性を侮辱する口汚い言葉で邱
議瑩氏を罵ったため、邱氏が激怒して李氏を平手打ちした。双方が裁判所に訴え
、結局、李慶華氏は無罪となったが、邱議瑩氏は罰金または30日間の拘留の有罪
判決が下された。邱議瑩氏は台湾司法の不公平さを世に知らせるため、牢獄に入
れられても罰金を支払うことを拒否するとしている。